ファニーボーンとは?肘をぶつけるとジーンと痛む理由を解説

「ファニーボーンとは?」ということで、人体にまつわる雑学を紹介します。
不意にふじをぶつけた時に、まるで電流が走ったかのような「ジーン」とした痛みが走ったことはありませんか?

実はこの現象名には名前があって「ファニーボーン」と呼ばれているのです。
今回はファニーボーンという現象の語源や、ぶつけるとジーンと痛む理由について解説していきますね。

ファニーボーンとは?

ファニーボーンとは
まずは「ファニーボーンとは?」というところから解説していきますね。
冒頭でも軽く解説しましたが、ファニーボーンは肘をぶつけた時に電流が走った時のように腕が痛む現象の名前ですね。

また、肘の内側にあるぶつけると痛むが走る突起した骨の部分そのものを「ファニーボーン(おかしな骨)」と呼ぶこともあります。
他にも「クレイジーボーン(狂った骨)」などとも呼ばれることがあるそうです。

誰もが一度は経験をしたことがある痛みだと思いますが、ちゃんと名称が決められていたんですね。
それでは、そもそもなぜこのような現象や骨の名前が「ファニーボーン」と呼ばれるようになったのでしょうか?

ファニーボーンの語源

続いて、ファニーボーンという言葉の語源について解説していきます。
実はファニーボーンには医学的に正しい呼び方があり、正式には「上腕骨内上顆(じょうわんこつないじょうか)」と呼ばれています。

また、ファニーボーン自体を日本語訳すると「ユーモアのセンス」という意味になるんですね。
そして、日本語で上腕骨を意味する”humerus(ヒューメラス)“と、日本語で面白いを意味する”humorous(ヒューモラス)“の発音はとてもよく似ています。

そのため「ファニーボーン」と呼ばれるようになったと考えられています。
他にも「クレイジーボーン」という呼び方があることも紹介しましたが、これはぶつけると他にはない強烈な痛みが走ることが語源だと考えられています。

ぶつけるとジーンとなる理由

続いて、ファニーボーンをぶつけるとジーンと痛みが走る理由について解説していきます。
手のひらを上に向けてテーブルなどに置いた時、小指あたりから肘、上腕まで、腕の内側に神経が通っています。

この神経は「尺骨神経(しゃっこつしんけい)」と呼ばれており、腕の様々な部分を稼働させる働きをしています。
そして、ファニーボーンの部分だけは、他よりもかなり浅い場所に尺骨神経が通っているんですね。

そのため、ぶつけたり神経を圧迫した時に、他の部位をぶつけた時よりも激しい痛みが走るのです。
腕全体に一気に痺れるような痛みが広がるのも、尺骨神経が肘の部分だけではなく、腕全体に通っていることが関係しています。

ぶつけても通常は1~2分で痺れがおさまりますが、ずっと痺れや痛みが引かない場合には、病院で診察を受けた方がよいでしょう。
以上がファニーボーンをぶつけた時にジーンとなる理由についてでした。


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まとめ

ファニーボーンは肘をぶつけた時に肘にジーンとした痛みが走る現象の名前である。
ファニーボーンには英語で「ユーモアのセンス」という意味があり、上腕骨を意味する”humerus(ヒューメラス)”と、面白いを意味する”humorous(ヒューモラス)”の発音が似ていることが語源である。
医学的には「上腕骨内上顆(じょうわんこつないじょうか)」と呼ばれており、他の部位よりも浅い場所に神経が通っている。
そのため、ぶつけた時に刺激が伝わりやすく、神経が圧迫されてしびれるような痛みが走る。