誤用の多い日本語についてまとめました。
実は皆さんが普段から何気なく使っている日本語にも、誤用されているものが多く混じっています。
最近では本来の意味ではなく、あまりに誤用が多いことから、誤用の意味の方で広辞苑に登録されてしまうこともあるのです。
本来の意味もあわせて解説していきますが、皆さんはいくつ正しく覚えているでしょうか?
目次
誤用多発の日本語まとめ
確信犯
確信犯は「やってはいけないと知りつつも、それをしてしまうこと」と誤用している人が58%もいた日本語です。
しかし、本来の意味は「信念に基づき、本人はそれが正しいと確信して行われる犯罪」なんです。
割愛する
割愛するについては単純に「省略する」という意味で誤用している人が65.1%もいるというデータがある日本語です。
本来の意味は「惜しいと思うものを捨てたり手放したりすること」なんですね。
潮時
潮時については「物事をやめる時、あきらめる時」などの意味で誤用している方が多い日本語です。
しかし、本来の意味は「物事を始めたり終えたりするのに適当な時期、好機」であることから、やめる時にだけ使う言葉ではありません。
破天荒
破天荒は「豪快で大胆でめちゃくちゃな人」という意味で誤用されているのを見かけることがあります。
本来は「前人がなしえなかったことを初めてすること」という意味を持つ日本語なのです。
失笑
失笑については「あきれ返って笑うことが出来ない」という意味で誤用されがちな日本語です。
しかし、本来は「笑ってはいけない場面などで、思わず笑ってしまうこと」という意味の言葉です。
情けは人の為ならず
情けは人の為ならずは「情けをかけることは、その人のためにはならない」という意味で誤用されている日本語です。
本来は「人に情けをかけておくと、巡り巡って自分のためになる」という意味の日本語なんですね。
五月雨
五月雨はその漢字から「五月に降る雨」という意味を連想させる日本語ですよね。
しかし、五月雨とは「梅雨の時期にだらだらと降る長雨」のことであり、現在では6月あたりに降る雨のことなんです。
煮詰まる
煮詰まるは「行き詰る」という意味で誤用されることの多い日本語です。
煮詰まるとは「討議、検討が十分になされて、結論が出る段階に近づく」という意味をもつ日本語です。
さわり
さわりは特に誤用の多い日本語で「話などの最初の部分」という意味で使われています。
しかし、本来は「話のきかせ所、要点」など重要な部分を指す意味の日本語なのです。
平謝り
平謝りは意外と誤用されている日本語で「適当に謝ってすませようとすること」という意味で覚えている人が多いそうです。
本来の意味は「ひたすらあやまること」となります。
役不足
役不足は「本人の力量と比べて、与えられた役目が不相応に重いこと」という意味で誤用されている日本語です。
本来の意味はその逆であり「本人の力量と比べて、与えられた役目が不相応に軽いこと」という意味の日本語です。
なし崩し
なし崩しについては「うやむやにする」「曖昧にする」という意味で誤用されている日本語ですよね。
本来は「少しずつ片づけていくこと」という意味の日本語です。
王道
王道は「正攻法、ベタな展開」といった意味で誤用されている日本語です。
しかし、本来は「楽な道、近道」といった意味を持つ日本語です。
にやける
にやけるはかなり誤用している人の多い日本語であり、よく「ニヤニヤする、薄笑いを浮かべる」という意味で使われています。
しかし、本来の意味は異なっており「なよなよしている男」を意味する日本語なんです。
黄昏る
黄昏るは「物思いにふけってぼーっとする」という意味で誤用されている日本語です。
本来の意味については「日が暮れて薄暗くなること」なのです。
気が置けない
気が置けないという日本語はよく「油断できない人、気を遣う人」という意味で誤用されています。
本来の意味は逆であり「遠慮したりする必要がなく、心から打ち解けることが出来る」という意味なんです。
浮足立つ
浮足立つは「寄ろこんなで浮かれている」という意味で使われがちな日本語ですが、誤用です。
本来の意味としては「不安や恐れで落ち着きを失う」が正解です。
姑息
姑息は多くの人に「卑怯」や「ずるい」といった意味で使われている日本語ですが、本来の意味は違います。
本来の姑息の意味は「その場しのぎ、一時逃れ」といった意味になります。
五月晴れ
五月晴れという日本語は「春に訪れる、五月の清々しい晴れのこと」という意味で誤用されています。
しかし、本来の意味は「梅雨の合間の晴れの日」のことです。
敷居が高い
敷居が高いは「ハードルが高い」などの日本語と同様の意味として覚えられていますが、それは誤用です。
本来は「不義理で相手に迷惑をかけたことから、その人の家へ行きづらい」という意味の日本語です。
すべからく
すべからくについては「すべて」という意味で誤用されることの多い日本語です。
しかし、本来は「当然」や「ぜひとも」といった意味を持つ日本語です。
以上が誤用の多い日本語のまとめ、本来の意味についてでした。