刺身という言葉の由来
刺身という言葉を当たり前のように使っていますが、よくよく考えると刺身という料理名は不思議だと思いませんか?
刺身は刺して調理されるものではなく、切って調理されるものなのになぜか料理名は「刺身」であり、普通は「切身」という料理名になりそうですよね。
これは刺身が誕生したころにはまだ武家社会だったことが影響しています。
魚を捌く際には腹を切って調理しますが、「切腹」がまだ存在していた武家社会では腹を捌いて切って作られた「切身」なんて料理名があったら相当縁起が悪いですよね。
そのため、「切身」ではない別の言葉が採用されて「刺身」となったのでした。
また「刺身」の事を「お造り」と呼ぶこともありますが、これは地域による差であり、関西地方では「切身」が切腹と同じ理由で縁起が悪いことから「お造り」という言葉が誕生して使われるようになったのでした。
うなぎの刺身を見かけない理由
刺身には様々な種類があって、日本人の食文化には欠かせないものですよね。
しかし、うなぎの刺身って全然見かけないのはどうしてなのでしょう。
実はうなぎの血液にはイクチオヘモトキシンという毒が含まれているのです。
この毒は人間の体内に入ると、呼吸困難が起きたりしてしまいます。
ただし、60℃以上で5分加熱すると毒がなくなる為、蒲焼など熱処理された料理は安心して食べることができるのです。
また、生食だと絶対に食べられないという事でもなく、うなぎの血を綺麗に洗い流すことの出来る技術を持った人が調理をすれば刺身でも食べることが出来ます。
このような技術を持った料理人がいるお店はなかなか少ないと思うので、うなぎの刺身を出しているお店をみかけたら一度行ってみてはいかがでしょうか?
以上が刺身の雑学でした、いかがでしたか?
注目記事
毎日が「今日は何の日?」
あなたやあなたの大切な人の誕生日は何の記念日ですか?
■今日は何の日?(8月15日)
終戦記念日
刺身の日
お菓子の日
中華の日