「ざるそば」「もりそば」「かけそば」「せいろそば」の違いを解説!

この雑学では、「ざるそば」「もりそば」「せいろそば」の違いについて詳しく解説します。

雑学クイズ問題

現在の「ざるそば」「もりそば」はどう区別されている?
A.そば粉の種類
B.そばの盛り付け方
C.そばに刻み海苔が乗っているか
D.そばの太さ

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

「ざるそば」「もりそば」「かけそば」「せいろそば」の違いを解説!

「ざるそば」「もりそば」「かけそば」「せいろそば」の違いを解説!

そばにも色々な種類がありますよね?

夏の暑いシーズンには冷たいそばが美味しいですよね!
夏バテ気味の身体でも、冷たいそばであればモリモリ食べられてしまいます。

そして、冬の寒い時期に食べる温かいそばも最高に美味しいですよね!
色々な具材も入っていて栄養も満点です!

しかし、お店などでそばを食べると「ざるそば」「もりそば」「かけそば」「せいろそば」と色々種類があって、迷ったことはありませんか?
特に、「ざるそば」と「もりそば」なんかは、何が違うんだろう?なんて思っちゃいますよね!

今回の雑学では、「ざるそば」「もりそば」「かけそば」「せいろそば」の違いについて詳しく解説します!


かけそばの由来

まずは、かけそばについて解説します!
そばの歴史は古く、江戸時代から庶民の食べ物として親しまれていました。

最初のころは、そばはつゆにつけて食べる「そばきり(蕎麦切り)」が一般的でした。
しかし、いちいちそばをつゆにつけてから食べていては時間がかかります。

そこで誕生したのが、そばにつゆをぶっかける「ぶっかけそば」でした。
この「ぶっかけそば」が「かけそば」の誕生の由来でした。

すぐに食べられるし、器も1つで済むため、手間がかからないのがいいですよね!

もりそばの由来

続いては「もりそば」について解説します!
「かけそば」が江戸時代初期のころに流行しましたが、一方でやはりつゆにつけて食べたいという人がいました。

そこで、「そば」という名前で提供してしまうと区別がつかなくなるため、「かけそば」を「かけ」、つゆにつけて食べるそばを「もり」と区別するようになりました。
これが「もりそば」が誕生したキッカケとなりました!

ざるそばの由来

続いては、「ざるそば」について解説します。
ざるそばが誕生したのは江戸時代の中期のころだったそうです。

その頃にはそばが大ブームとなっており、そば屋がたくさん立ち並んでいました。
そのため、少しでも売り上げを増やすために試行錯誤して誕生したのが「ざるそば」でした。

そばを竹ざるに盛ることによって、高級感と涼を演出することにより、他のそば屋と差別化したことがきっかけでした。
その後、明治時代に入ってからは「もりそば」よりも「ざるそば」の方が高価な位置づけとなりました。

ざるそばには高価なそば粉を使ったり、だしも鰹本節だしや高級品であった味醂を使ったりしたようです。
また、もりそばと違って刻み海苔をかけるようになりましたが、これも現在の「ざるそば」の名残りとして残っています。

せいろそばの由来

最後は「せいろそば」について解説します。
「せいろそば」が誕生したのは江戸時代の後期のころと言われています。

「せいろそば」の「せいろ」とはそもそも何なのでしょうか?
それは「蒸籠(せいろう)」と呼ばれる食器なのです。

蒸籠は食材を蒸す時に使われる調理器具であり、実際に江戸時代にはそばをゆでるのではなく、蒸す調理も行われていたそうです。
つまり、そばを盛り付ける際にこの「蒸籠」が使われたことが「せいろそば」の誕生の由来となったのでした!

それぞれの違いについて

「ざるそば」「もりそば」「かけそば」「せいろそば」の違いを解説!
それぞれの違いについて解説しましたが、お分かり頂けたでしょうか?
特に「もりそば」と「ざるそば」については区別しにくいですが、現在では、例外はありますが、そのほとんどは刻み海苔がかかっているかどうかで区別しているそうです。

先ほども説明しましたが、明治時代からの名残りにより、刻み海苔がかかっている方が「ざるそば」、かかっていない方を「もりそば」としているお店が多いそうです。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「C.そばに刻み海苔が乗っているか」でした!

この問題以外にも、思わず人前で披露したくなる楽しい雑学クイズ問題を用意しています。
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今度そば屋でそばを食べる時は、刻み海苔の有無や、器の違いなどに着目してみると面白いかもしれませんね!

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まとめ

江戸時代、そばはつゆにつけて食べる「そばきり(蕎麦切り)」が一般的であった。
その後、手間を短縮するために生まれたのがそばにつゆをぶっかけて食べる「かけそば」であった。
そばを区別する際に、ぶっかけそばを「かけ」とする一方で、つゆをつけて食べるそばを「もりそば」と区別した。
江戸時代中期にはそばがブームとなり、他のそば屋と差別化をするために竹ざるに盛りつけたそばが誕生し、これが「ざるそば」と呼ばれた。
江戸時代後期になると、「蒸籠(せいろう)」と呼ばれる調理器具にそばを盛り付けるようになり、これが「せいろそば」誕生のきっかけとなった。
現在では、「ざるそば」と「もりそば」は刻み海苔の有無によって区別されている。