この雑学では、正露丸の由来や語源、正露丸に込められた名前の意味について解説します。
雑学クイズ問題
正露丸は元々何のために作られた?
A.睡眠薬
B.胃痛
C.出産
D.戦争
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
正露丸の由来や語源、実は意外な意味が込められている。
正露丸とは?
「ラッパのマークでお馴染みの正露丸」
腹痛に襲われた時などに、皆さんも一度はお世話になったことがあるのではないでしょうか?
正露丸といえば、錠剤ではなく、黒くて小さな球状という独特の形状をした薬で、何と言っても一度嗅ぐと二度と忘れることの無いような独特な匂いが印象的です。
昔は一般的な家庭の常備薬として重宝されていた正露丸ですが、実は元々は家庭用に開発されたものではなかったのです。
また、商品名自体も「正露丸」という名称ではありませんでした。
正露丸の初登場は日露戦争!
日本の歴史の中で最初に活躍したのは、1904年の日露戦争でのことでした。
戦地ではまともな飲み水を確保することは難しいことから、不衛生な水を飲むことによって、胃腸を悪くすることが多発していたそうです。
そのため、兵士たちは正露丸を持ち歩いて出兵していたのです。
当時の正露丸は陸軍省が製造を行っていたことから、家庭用というよりは、完全に軍用として製造されていた薬だったのです。
また、露(ロシア)を征服するための薬という意味合いで「正露丸」ではなく、「征露丸」という漢字が使われていました。
あの有名なラッパのマークに関しても、陸軍が突撃する際に使われていたラッパが由来となっているのです。
正露丸のその後
正露丸は「征露丸」という名称で登場していら、しばらくはそのままの名称で使用されていました。
名称が変わったきっかけは太平洋戦争の終結でした。
それまでは陸軍によって作られていた征露丸でしたが、1946年からは大幸薬品の創始者である柴田音治郎へと、製造販売権が継承されました。
当初は「忠勇征露丸」という名称で販売されていましたが、「ロシアを征服する」という意味が込められていたことから、ロシアとの国際関係を考慮した上で1949年に「中島正露丸」へと名称が変更されました。
そして、1954年には、現在の名称である「正露丸」に変更されたのです。
正露丸の現在
現在販売されている正露丸については、戦争当時に製造されていたものとは、成分が異なっているそうです。
また、日本のみならず、衛生状態がよくない東南アジア等の国を中心に、家庭の常備薬として正露丸が活躍しているそうです。
また、アメリカなどの国では健康補助食品として認可も受けています。
元々は軍用に製造された薬でしたが、現代でも世界でここまで役立っていることは、日本人としても誇りが持てますよね。
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D.戦争」でした!
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正露丸の歴史が100年以上あるのは意外でしたね!
昔から日本人には欠かせない薬であることを物語っています!
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まとめ
正露丸が初登場したのは、日露戦争時代で、最初は征露丸という名前だった。
そして、陸軍が進撃するために用いたラッパのマークを使っていた。
太平洋戦争後に名前が変更され、中島正露丸という名前になった。
現在の正露丸という名前になったのは、1954年のことだった。
現在は、東南アジアを中心に世界で活躍する薬となった。