お客様は神様の意味は誤解されている、本当の由来を解説。

この雑学では「お客様は神様」という言葉の本来の意味や由来について解説します。

雑学クイズ問題

お客様は神様を最初に使った人物の職業は?
A.演歌歌手
B.八百屋
C.医者
D.神主

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

お客様は神様の意味は誤解されている、本当の由来を解説。

お客様は神様は誤解を生んでいる

皆さんも一度は「お客様は神様」という言葉を聞いたことがありますよね。
しかし、この「お客様の神様」という言葉の意味は誤解されていて、本来の意味からどんどん離れてしまっているのです。

接客業をやっているとたまにとても態度が大きく、悪質なクレームをつけてくるお客さんっていますよね。
まるで自分を神様だと言わんばかりの人が「お客様は神様でしょ?これぐらいなんとかできないの?」と横暴な注文をつけてくるのです。

こうした誤解から悪質なクレーマーを生んでしまっているのですが、それでは本来はどのような意味の言葉だったのでしょうか。
また、最初に「お客様は神様」という言葉を使った人物は誰だったのか、その由来について解説していきます。


お客様は神様の由来とは??

まずは「お客様は神様」という言葉がいつごろから使われているのか、その由来について解説します。
最初に「お客様は神様」という言葉が使われたのは1961年のことで、演歌歌手である三波春夫氏の発言だったそうです。

当時、漫談家である宮尾たか志氏と対談する機会があり、その対談の場で「お客様は神様」というフレーズが誕生したのでした。
宮尾氏が三波氏に対して「お客様をどう思いますか?」と聞いたことがきっかけとなり、三波氏が「お客様は神様だと思いますね」という発言が出たそうです。

その後、漫才トリオであるレツゴー三匹が「お客様は神様」を漫才で使ったことにより、世間的にも広まっていくこととなりました。
結果として、本来の三波氏の意図とは違う意味で世間的に広まってしまったのです。

お客様は神様の本当の意味とは?

前述の通り、「お客様は神様」という言葉は演歌歌手である三波春夫氏が発した言葉ですが、現在の接客業で言うところの「お客様は神様」とは全く別のことを意図していました。
三波氏が対談の中で「お客様は神様」だと言ったのには演歌歌手ならではの理由があってのことでした。

三波氏は、ステージに立って歌う際に神前で祈るように心をまっさらにして歌わなければ完璧な芸を見せることは出来ないと語りました。
演者にとってお客様を喜ばせることは絶対条件であり、その絶対者であるお客様=神様と考えたのです。

つまり、「お客様は神様」という言葉は演者の心構えからきたものであって、お客様の方が身勝手に使うものでは決してありません。
接客業の店員さんは自分の中の心構えとして持っておくことは素晴らしい事ですが、お客様側は自分のことを神様だと思い込んで横柄な態度をとってしまわないように気を付けましょう。

以上が「お客様は神様」という言葉の本来の意味や由来についてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「A.演歌歌手」でした!

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まとめ

「お客様は神様」という言葉を最初に使った人物は演歌歌手の三波春夫氏である。
漫談家である宮尾たか志氏との対談の際に「お客様をどう思いますか?」と聞かれたことがきっかけで、この言葉が誕生した。
その後、漫才トリオであるレツゴー三匹によって世間的に広まっていくこととなった。
自分の最大限のパフォーマンスを発揮するために、神様の前に立つような気持ちでお客様と向き合うという意ことが本来の意味である。