食卓用ナイフの刃先が丸い理由、意外と知られていない雑学。

この雑学では、食卓用ナイフの刃先が丸い意外な理由について解説します。

雑学クイズ問題

なぜ食卓用ナイフの刃先は丸いのか?
A.尖っていて危ないから
B.暗殺などを防ぐため
C.テーブルマナーが悪かったから
D.洗いやすくするため

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

食卓用ナイフの刃先が丸い理由、意外と知られていない雑学。

食卓用ナイフの刃先が丸い理由、意外と知られていない雑学。

食卓用ナイフは最初は尖っていた?

食卓用ナイフってなぜか刃先が丸くなっていますよね。
普段は何気なく使っているため気づかない人ももしかするといるかもしれませんね。

調理用のナイフのように鋭利ではないのは、尖っていては危ないので丸くなっている・・・
と思いきや、実は違うのです!

刃先が丸くなっているのには、別の理由がありました。


食卓用ナイフの歴史

西洋の人々は長い間に一本のナイフを様々な用途に使っていました。
狩りであったり、あるいは獲物の切り分けだったり、そしてもちろん食事にも。

自分用のナイフを常に携帯して、いちいち取り換えたりはしていなかったのです。
また、フォークについても普及していませんでした。

そのため、昔は肉を直接ナイフに突き刺して食べたりもしました。
だから、ナイフは先がとがっているものしかなかったのです。

やがて、貴族たちがディナーの席について直たくようのナイフを使うようになっても、刃先は依然として尖っていました。
そして貴族たちは、そのナイフを爪楊枝代わりに使って歯の間をほじっていました。

爪楊枝代わりに使うのはマナー違反

当時、食卓用ナイフを爪楊枝代わりに使うのはマナー違反とされてはいたものの、みんなでやれば怖くないとばかりに、堂々と行われていたそうです。
しかし、これに我慢できなかったのが、17世紀フランスの宰相リシュリューでした。

ルイ13世の側近として敏腕ぶりを発揮していたリシュリューですが、フランスをヨーロッパの最大の国にした功労者であり、洗練された趣味の持ち主でした。
彼は、自分の家に招いた客人たちにも、ナイフを爪楊枝代わりに使うことを禁じていました。

しかし、それだけでは腹の虫がおさまりませんでした。

食卓用ナイフの刃先が丸くなった理由

食卓用ナイフの刃先が丸い理由、意外と知られていない雑学。
フランスの宰相リシュリューは、ナイフを爪楊枝代わりとして使えなくするため、自宅のナイフの先を全て丸く削らせたのでした!
これならば、こっそり歯間をほじろうとして無理ですよね!

貴婦人たちも、男たちが食卓で歯をほじるのを苦々しく思っていたため、リシュリューのやり方に感心して、リシュリュー型のナイフを注文するのがブームになったそうです。
こうして食卓用ナイフの刃先は、17世紀以降から丸くなったのでした!

さらに、ほぼ同じ頃にフォークも普及し始めたため、ますますナイフの先がとがっている必要が無くなりました。
テーブルマナーはフランスやイギリスを中心に定められていたたため、食卓用ナイフは一様にして刃先が丸いものになっていったのでした。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「C.テーブルマナーが悪かったから」でした!

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確かにナイフを爪楊枝代わりにするのは、見ていて気持ちのいいものではなさそうですね!
リシュリューもまさか丸いナイフが主流になっていくとは、思っていなかったのではないでしょうか?

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まとめ

西洋の人々は、長い間に一本のナイフを様々な用途に使っていた。
主な用途としては、狩りであったり、あるいは獲物の切り分けだったり、そして食事にも使われていた。
食卓用ナイフの刃先が丸いのは、尖っていては危ないからではない。
ナイフで歯間をほじるのをよく思っていなかったリシュリューが、ナイフの刃先を丸く削らせ、やがてそれが普及していったためである。