この雑学ではラーメンの器の模様の意味や由来について解説します。
雑学クイズ問題
ラーメンの器の内側の渦巻き模様は何をあらわしている?
A.雲
B.雷
C.迷路
D.お金
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
ラーメンの器の模様の意味と由来、あまり知られてない雑学。
ラーメンの器の四角い渦巻模様
ラーメンを盛り付けるのに定番の器には、不思議な模様が描かれていますよね。
何かの文字のようにも見えますし、何かを表した図柄のようにも見えます。
しかし、誰もが見かけたことのあるこの四角い渦巻き模様、その意味や由来についてはほとんど知られていないのです。
諸説ありますが、この模様の由来は遥か古代の中国にあり、中国がまだ殷(紀元前1500年~1000年)の時代だったころまで遡ります。
このころの青銅器には「雷文(らいもん)」と呼ばれる模様が刻まれていて、この雷文が由来になったと考えられています。
雷文自体は「稲妻」を意味していて、古代中国人は雷を天の意志だと考え、おそれ崇めていたのです。
つまり、ラーメンの器に描かれているあの四角い渦巻き模様は、中国人が崇めていた「雷」が由来になっているんですね。
雷文以外の模様について
ラーメンの器には雷文以外にも様々な模様が描かれています。
実は、それらの模様についてもぞれぞれ意味があるのです。
「鳳凰」の模様については、古代中国でも最も高貴で幸運を招く空想上の鳥となっています。
そのため、「鳳」は雄鳥で皇帝の紋章、「凰」は雌鳥で皇后の紋章として古くから用いられていました。
「龍」の模様として描かれているのは、天帝の死者として古くから崇められた空想上の動物を表しています。
その昔は、皇帝以外は使用することができない紋章で、爪を四つにすることで、皇帝の紋章として区別していました。
「双喜文(そうきもん)」は、「喜」という文字が二つ並んだ模様です。
いかにも中国に実在する漢字に見えますが、これは新郎新婦が並んで喜んでいる姿を文字化したもので、本来は結婚式のときにのみ使われる記号のようなものです。
ラーメンの器になぜ中国の特別な模様が?
それでは、なぜラーメンの器にこういった特別な模様が描かれるようになったのでしょうか?
実はその真相は確かではなく、いつ、誰が描き始めたのかも不明のようです。
そもそも中国には、ラーメンという料理がないのはご存知でしょうか?
ラーメンが東京で食べられるようになったのも大正時代に入ってからなので、それほど歴史のある料理ではないのです。
おそらくは、中国っぽい器にしようとして、それっぽい模様を描きこんだところ、定番になっていったのではないでしょうか?
注目記事
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「B.雷」でした!
この問題以外にも、思わず人前で披露したくなる楽しい雑学クイズ問題を用意しています。
全て解けたら雑学王かも!?
【目指せ雑学王】面白い雑学クイズ問題集!【解説付き】
ラーメンの器になぜ模様が描かれるようになったかをご存じの方はぜひご一報を!
他にも、こんな雑学がお勧めです。
イスラム教徒が豚肉を食べてはいけない意外な理由とは?
全く知られていないトランプのマークと絵柄の本当の意味
胃酸によって胃が消化されない理由
まとめ
ラーメンの器に描かれている模様の由来は、中国が殷のころに使われていた高貴な意味の模様である。
それぞれの模様にも意味が込められている。
しかし、なぜその模様がラーメンの器に描かれ始めたのかはわかっていない。
そもそも中国には、ラーメンという料理がない。
ラーメンが東京で食べられはじめたのも大正時代に入ってからである。