この雑学では、アンニュイという言葉の意味と語源について解説します。
雑学クイズ問題
アンニュイとは何語?
A.イタリア語
B.ポルトガル語
C.スペイン語
D.フランス語
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
アンニュイの意味と語源、意外と間違われています
アンニュイという言葉の使われ方
テレビなどを見ているとたまに登場するのがアンニュイという言葉です。
しかし、いきなりアンニュイなどと言われても意味を知らないという方も多いのではないでしょうか?
英語ではなさそうですし、かといって日本語でもなさそうな「アンニュイ」という不思議な発音の言葉。
使い方としては「君はアンニュイなイメージだよね」や「アンニュイな雰囲気」、「アンニュイな表情をしている」などといった使われ方をします。
世代によっては全く意味を理解できずに、「何を言ってるんだ?」と思ってしまうかもしれません。
今回は、そんなアンニュイの意味や語源について触れていきましょう!
日本人が使うアンニュイという言葉の意味
なんとなくメディアなどでは、アンニュイという言葉はポジティブな意味で使われている印象です。
それでは、日本語ではどういったニュアンスの言葉なのでしょうか?
日本では、「けだるそうな様子」や「もの憂い雰囲気」を出している時にアンニュイという言葉を使います。
褒め言葉で使う場合は、「どこか愁いがあって、人をひきつける」みたいなニュアンスで使われています!
雑誌などでモデルさんが元気いっぱいの笑顔でいるのも魅力的ですが、逆にどこかもの憂げな感じで哀愁を漂わせている空気感にも魅力を感じませんか?
このように、日本では良いイメージで使われることが多い言葉です。
しかし、実はフランスでは全く違うニュアンスで使われている事をご存じでしょうか?
続いては、フランスでどのような意味で使われているのか触れていきましょう!
アンニュイの本来の意味と語源
そもそもアンニュイの語源がフランス語で「ennui」であることは知っていましたか?
そして、フランスでは日本とは全く違うニュアンスで使われている言葉なのです。
フランス語のアンニュイを日本語に訳すと、もちろん「もの憂げな様」や「けだるい様」などの意味が出てきます。
しかし、フランスでは一般的には、退屈や面倒、不安というニュアンスで使われる言葉です。
日本ではポジティブな言葉として使われる事が多いですが、フランスではどちらかというとネガティブなイメージで用いられる言葉です。
しかし、19世紀末のヨーロッパの「デガダンス文学」では、アンニュイは近代的憂鬱感を表現し、新しい「美」の形として見出されていたそうです。
日本のアンニュイの語源は、近代的憂鬱感きていると考えるのが正しいでしょう。
フランス人からアンニュイだと言われても、おそらく褒めているわけではないと思いますので注意しましょう。
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D.フランス語」でした!
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まとめ
日本でアンニュイは「けだるそうな様子」や「もの憂い雰囲気」を出している時に使う言葉である。
褒め言葉で使う場合は「どこか愁いがあって、人をひきつける」みたいなニュアンスで使われる。
フランス語では一般的に退屈や面倒、不安というニュアンスで使われ、ネガティブなイメージの言葉である。
19世紀末のヨーロッパの「デガダンス文学」では、アンニュイは近代的憂鬱感を表現し、新しい「美」の形として見出されていた。