「逝去」「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」の意味と違い、読み方とは?

この雑学では、「逝去」「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」の意味と違い、読み方について解説します。

雑学クイズ問題

「逝去」はどの場面で使うのが正しい?
A.天皇が亡くなった時
B.身分に関係無く人が亡くなった時
C.身内が亡くなった時
D.亡くなった人を敬う時

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

「逝去」「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」の意味と違い、読み方とは?

「逝去」「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」の意味と違い、読み方とは?

意味は?どうやって使い分けてる?

皆さんは「逝去」「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」という言葉のそれぞれの意味について、理解していますか?
社会人としては知っておきたい言葉ですが、いまさら人に聞くのもなんだか恥ずかしいですよね!

ニュースや新聞などで見かける言葉ではありますが、そもそも読み方自体が難しくて、読めないという方も多いのでは?
今回の雑学でそれぞれの意味と厳密な違いについて解説しますので、覚えていってくださいね。

「逝去」「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」の意味については、広義の意味では共通しており「人が亡くなること」を意味しています。
それでは、それぞれにはどんな違いがあるのでしょうか・・・さっそく解説していきます!


逝去(せいきょ)とは?

まずは、逝去について解説していきます。
意味は先ほど説明したとおり、人が亡くなることであり、その尊敬語が「逝去」となります。

つまりは、亡くなった人を敬う時に使うのが「逝去」という言葉なんですね!
よく間違われるのが、身内に対して「逝去」と使うパターンです。

「先日、祖父が逝去しました。」のように身内には尊敬語は使いません。
また、ビジネスなどの場面においても、社内の人間が亡くなってしまい、社外に伝える際に「弊社の○○が逝去しました。」という使い方も間違いなので、注意が必要です。

崩御(ほうぎょ)とは?

続いては、崩御について解説していきます。
崩御という言葉は使う場面がかなり限定された言葉です。

日本では、天皇陛下をはじめとして皇后、皇太后、太皇太后などが亡くなられた時に「崩御」という言葉を使います。
または、皇帝、国王、君主など特別な位に位置する方が亡くなられた時にも使用されるそうです。

つまり「逝去」よりも敬った表現が「崩御」となります。

薨御(こうぎょ)とは?

次に薨御について解説していきます。
読み方は「こうぎょ」となり、これは見かけた事が無い人も多い言葉だと思います。

意味は共通して「人が亡くなること」ですが、皇太子や大臣が亡くなられた時に使う表現となります。
大臣は内閣の大臣などを指すのでは無くて、皇族に位置している大臣のことです。

薨去(こうきょ)とは?

次に薨去について解説していきます。
読み方は「こうきょ」となります。

これも薨御と同じく、特定の身分の人に対して使う言葉となります。
薨去については少しややこしいですが、皇太子妃や親王・親王妃や内親王、または位階が三位(正三位・従三位)以上の人が亡くなられた時に使う表現です。

卒去(そっきょ、しゅっきょ)とは?

最後に、卒去について解説します。
読み方は「そっきょ」または「しゅっきょ」となります。

大体の方は想像がついてるかと思いますが、これについても特別な身分の方が亡くなられた時に使う言葉です。
王や女王、または位階が四位(正四位・従四位)・五位(正五位・従五位)以上の人が亡くなられた時には、この表現を使います。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「D.亡くなった人を敬う時」でした!

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かなりややこしい言葉だと思いますが、それぞれの違いについてご理解頂けたでしょうか?

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まとめ

「逝去」「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」の意味は共通して、「人が亡くなること」である。
「逝去(せいきょ)」・・・亡くなった人を敬う時に使う表現、身内に対しては使わない。
「崩御(ほうぎょ)」・・・天皇陛下をはじめとして皇后、皇太后、太皇太后などが亡くなられた時の表現。
「薨御(こうぎょ)」・・・皇太子や大臣が亡くなられた時に使う表現。
「薨去(こうきょ)」・・・皇太子妃や親王・親王妃や内親王、または位階が三位(正三位・従三位)以上の人が亡くなられた時に使う表現。
「卒去(そっきょ・しゅっきょ)」・・・王や女王、または位階が四位(正四位・従四位)・五位(正五位・従五位)以上の人が亡くなられた時に使う表現。