しめ飾りの意味や由来とは?正月飾りはいつからいつまで飾る?

この雑学では正月飾りのしめ飾りの意味や由来、正月飾りをいつからいつまでの期間に飾るのかを解説します。

雑学クイズ問題

しめ飾りの飾りにないものはどれ?
A.橙(だいだい)
B.紙垂(しで)
C.昆布(こんぶ)
D.梅花(ばいか)

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

しめ飾りの意味や由来とは?正月飾りはいつからいつまで飾る?

正月らしさを感じさせる正月飾り

正月飾りといえば皆さんは何を想像しますか?
クリスマスとクリスマスツリーに代表されるように、正月といえばコレ!という正月飾りがありますよね。

正月飾りにも「門松」「しめ縄」「鏡餅」などのように色々な種類のものがありますよね。
おそらくは正月飾りといえば「鏡餅」か「しめ飾り」を想像される人が多いのではないでしょうか?

そもそも「しめ縄」と「しめ飾り」については厳密には違うものだってご存じでしょうか?
今回は「しめ飾り」に込められた意味や由来、また正月飾りであるしめ飾りをいつからいつまで飾るのかについて解説します。


しめ飾りの意味とは?

まずはしめ飾りを飾る意味について解説します。
そもそもしめ飾りとしめ縄は厳密には違うものだと解説しましたが、しめ飾りとはしめ縄に飾りをつけたもののことを言います。

しめ縄は正月以外に神社や御神木などに飾られているのに対して、しめ飾りは縁起物の飾りをつけて正月だけにつける事が多いですよね。
しめ縄自体には神様がいる場所を示す意味合いがあり、神様の世界と人間の世界を隔てて邪気を払ってその場所を清める意味もあります。

お相撲さんが土俵入りする時にしめ縄をしているのも土俵を清めるためなんです。
正月には年神様という豊作と幸福をもたらす神様が降りてくるのですが、神聖な場所の目印になることと、神様を迎え入れるのにその場所を清める意味もあります。

そのしめ縄にさらに縁起の良い飾りをたくさんつける事によって、その一年が良い一年になるように願いを込めたということですね。
そして、それぞれの飾りにもちゃんとした意味があります。

橙(だいだい)

みかんのようなかんきつ系の果物が飾られていますが、これは「橙(だいだい)」と呼ばれるものです。
橙には実をつけて熟してもなかなか地面に落ちないことから「これからも家が代々(だいだい)繁栄しますように」という意味があります。

裏白(うらじろ)

裏白は飾られている葉っぱのことであり、葉の裏側が白色をしていることが特徴です。
後ろに黒がないことから清廉潔白であることを表現し、家族が長寿でいられることと繁栄することを願う意味があります。

紙垂(しで)

紙垂(しで)は垂れ下がっている和紙のことであり、神様の世界と人間の世界の境界であることを意味しています。
また、垂れ下がっていることから稲穂である事も表していて、その年が豊作になるように願う意味も込められています。

昆布(こぶ)

昆布については「よろこぶ」という語呂合わせであることから、縁起が良いものだとされています。

しめ飾りの由来とは?

続いてしめ飾り由来について解説します。
しめ飾りはしめ縄に飾りをつけて誕生しましたが、しめ縄自体は神話が由来となって誕生したものです。

その昔、天照大神と呼ばれる神様がいたのですが、弟が悪さばかりを働いたことに腹を立てて岩屋へとこもってしまいました。
そのことから地上が真っ暗になってしまい、これには他の神々も困ってしまいました。

そして、岩屋から天照大神を誘いだした際に、また天照大神が岩屋へと隠れてしまわないように、岩戸を縄で縛ったことが由来でしめ縄が誕生しました。
そのため、しめ縄やしめ飾りは神様を迎える目印でもあり、その年に長く神様の力を授かれるように留めておくものでもあるのです。

しめ飾りはいつから飾っていつ片付けるの?

続いてはしめ飾りを飾り始める時期としめ飾りを片づける時期について解説します。

しめ飾りをいつから飾り始める?

しめ飾りに限った話ではないですが、他の正月飾りについても12月13日に飾り始めます。
クリスマスがあることから12月25日よりも前には見かけませんが、実はクリスマスの前から飾っても良いものだったんですね。

12月13日は「正月事始め」や門松を飾り始める日でもあることから「松の内」と呼ばれています。
この日から正月への準備を始めて神様を迎え入れられるようにするんですね。

普通はクリスマスが終わってから正月飾りを飾り始めることと、12月28日の「八」の数字が末広がりで縁起が良い事から、12月28日にしめ飾りを飾るのが良いとされています。
しかし、12月29日は「二重苦」という語呂であることや、12月31日に飾ると「一夜飾り」と呼ばれて神様への誠意に欠けることから避けた方が良いです。

しめ飾りを片づける日はいつ?

しめ飾りなどの正月飾りは1月7日が一般的であり、この日は「松納め」と呼ばれています。
しかし、地域によって正月飾りを片づける日付が異なる場合があるため確認が必要となります。

正月飾りを片づけたあとの正しい処分の方法は神社などで行われている「どんど焼き」で正月飾りを焼くことです。
しめ飾りもそうですが、他の正月飾りについてもこの「どんど焼き」で焼くのが習わしとなっています。

一見縁起が悪そうに見える行為ですが、どんど焼きで正月飾りを焼くことによって、正月飾りを清めるという意味合いがあります。
以上がしめ飾りの意味や由来、しめ飾りをいつからいつまで飾るのかについてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「D.梅花(ばいか)」でした!

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まとめ

しめ飾りとはしめ縄に縁起物の飾りをつけた正月飾りのことである。
しめ縄には「神の世界と現世を隔てる」という意味があり、その場所から邪気を払って清める意味もある。
しめ縄は通年飾られるものに対して、しめ飾りは正月の時期にだけ飾られることが多く、飾りの一つ一つの飾りにも意味がある。
12月13日の「正月事始め」から飾り始めても良いが、クリスマスが終わってからであり、末広がりの「八」の数字が使われている12月28日に飾るのが一般的である。
片付けるのは「松納め」と呼ばれる1月7日が一般的であり、どんど焼きで燃やすことによってしめ飾りを清めるのが習わしである。