この雑学では「ハヤシライス」の名前の由来や語源、意味について解説します。
雑学クイズ問題
ハヤシライスの名前の由来で間違っているものは?
A.ハッシュドビーフが訛った
B.林さんによって考案された
C.早矢仕さんによって考案された
D.肉が林のように見えた
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
ハヤシライスの名前の由来や語源、意味とは?結局ハヤシって何なの?
名前の由来が謎に包まれてる料理
誰もが一度は口にしたことのある「ハヤシライス」についての雑学です。
皆さんはハヤシライスの名前の由来についてご存じでしょうか?
カタカナではあるものの「ハヤシ」という言葉が含まれていることから、いかにも「ハヤシさん」という人物名を連想させますよね。
ハヤシさんによって考案されたことから「ハヤシライス」と名付けられたと考える人がかなり多いはずです。
しかし、実際には料理名に人の名前がついていることなんてかなり珍しいですし、真偽は定かではありません。
それでは実際に「ハヤシライス」の「ハヤシ」とは一体なんなのかついて詳しく迫っていきたいとおもいます。
ハヤシライスってどんな食べ物?
まずはじめに「そもそもハヤシライスってどんな食べ物なの?」というところから解説します。
ハヤシライスの定義や作り方の説明になりますので、興味のない方は少しスクロールして飛ばしてください。
ハヤシライスはカレーライスに見た目が似ていますが、西洋料理で使われる技法から生まれた料理であることから洋食に分類されています。
カレーライスはスパイスの香りや味が中心になりますが、ハヤシライスは牛肉から出るうま味や玉ねぎから出る甘みが味の中心となっていることから、優しい味をしています。
ソースはデミグラスソースを使うことが一般的ですが、家庭ではトマトケチャップやウスターソースを使って作るレシピもあります。
彩りとしてパセリやグリーンピースを散らしたり、マッシュルームをいれて食感を追加することもあります。
ハヤシライスの由来・語源・意味
本題である「ハヤシライス」という名前の由来、語源、意味について解説していきます。
実は「ハヤシライス」という名前については由来や語源が諸説あるとされていて、正確なことはわからないそうです。
今回はその中から有力だとされている説についていくつか紹介していきます。
ハッシュドビーフが訛った説
有名な説の一つとして「ハッシュドビーフ」が訛って「ハヤシライス」となったという説です。
ハッシュドビーフについても「ハッシュドビーフ・ウィズ・ライス」と呼ばれるようにライスと一緒に食べることから、非常にハヤシライスと類似した食べ物になりますよね。
これが日本に入ってきたときに「ハッシ・ライス」や「ハイシ・ライス」となり、それが徐々に訛っていき「ハヤシライス」になったとされています。
現在では使われていませんが、昔は「細かく切る」という意味で「はやす」という言葉が使われていました。
そして、ハッシュドビーフに使われる牛肉は細かく切られていることから「はやし肉」といった言葉で表現されるようになりました。
この「はやす」という言葉の存在と「ハッシュド」の発音が似ていたことも関係して「ハヤシライス」という訛り方をしたものだと考えられています。
早矢仕有的さんが作った説
丸善の創業者であり医師でもあった早矢仕有的(はやし ゆうてき)が作ったとされる説。
医師であったことから栄養価の高い入院食として作った説や、友人をもてなすための料理説、丸善社員への夜食説など、何が目的で作られたのかまでは詳しく分かっていないようです。
林さんが作った説
上野精養軒でコックをしていた林さんが従業員へのまかないとして作ったとされる説。
まかないとして作ったものでしたが従業員の評判が良く、後にメニューに追加されたと言われています。
早矢仕さんと林さんの二人で作った説
上記の早矢仕有的さんと林さんが共同で作ったとされる説。
林さんのレストランの常連であった早矢仕さんに試作品を食べてもらい、医師の観点から栄養面での助言をもらい共同で作ったとされています。
偶然にも二人の苗字が「ハヤシ」であったため、漢字ではなくカタカナで「ハヤシライス」と命名されたと言われています。
以上が「ハヤシライス」という料理の由来や語源、意味についてでした、いかがでしたか?
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D.肉が林のように見えた」でした!
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まとめ
ハヤシライスの原型となった料理はハッシュドビーフ・ウィズ・ライスとされていて、これが訛って「ハヤシライス」になったとされている。
また、昔は細かく切ることを「はやす」という動詞を使って表現しており、肉が細かく刻まれていることから「はやす」に近い発音である「ハヤシ」にもなったとされている。
他にも丸善創業者である早矢仕有的が作った牛肉と野菜のごった煮が原型となったことから「ハヤシライス」となった説や、上野精養軒のコックをしていた「林」がまかない飯として出していたことから「ハヤシライス」になった説もある。
丸善創業者の早矢仕有的と上野精養軒の林の二人が力を合わせて作ったからハヤシライスだとする説もある。