この雑学ではエビやカニを茹でると殻の色が赤色になる理由について解説していきます。
雑学クイズ問題
エビやカニと同じ理由で赤色をしているものはどれ？
A.ナマコ
B.クラゲ
C.サンゴ
D.イクラ
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね！
エビやカニを茹でると赤くなる理由、意外と知らない食べ物雑学
赤くなるのは色素の影響
食卓に並んでいる調理後のエビやカニの色を思い浮かべてみると、鮮やかな赤色をしていますよね。
しかし、あの赤色については茹でられたり揚げられたり、加熱調理をされたから赤色になっただけなのです。
種類にもよりますがカニやエビの殻の色は、調理前には少しくすんだ暗めの色をしているのです。
それではなぜ茹でると殻の色が赤色に変化するのかというと「アスタキサンチン」と呼ばれる色素が関係しています。
この「アスタキサンチン」は加熱調理される前にはたんぱく質と結合した状態であり、緑色になっています。
そして、茹でたり揚げたり熱をくわえられると、タンパク質とアスタキサンチンが分離されると赤色になるんですね。
アスタキサンチンは元々の赤色の色素であるため、赤色に変化するというより、熱によって元の色を取り戻しているのです。
エビやカニはアスタキサンチンを生成できない
実はエビやカニについては自分の体内でアスタキサンチンを生成している訳ではないのです。
それではどのようにしてアスタキサンチンを取り込んでいるのかというと、普段口にしている餌の影響なんですね。
海には「ヘマトコッカス」という藻がありますが、この「ヘマトコッカス」がアスタキサンチンを生成しています。
ヘマトコッカスは海の過酷な環境で生き残るために、細胞を守る壁を作り出しますが、この時使われるのがアスタキサンチンなのです。
そして、このヘマトコッカスを餌としているのがプランクトンであり、そのプランクトンを餌としているのがエビやカニなんですね。
プランクトンを食べ続けることによって、本来は自分で生成できないアスタキサンチンが、エビやカニの体内に蓄積していくのでした。
ちなみに、サーモンやイクラが赤色をしているのも、ヘマトコッカスを食べたプランクトンを餌としているからです。
それではタコを茹でると赤くなる理由は？
タコについてもエビやカニのように茹でると色が真っ赤になりますよね。
タコの場合はエビやカニのようにアスタキサンチンの影響で赤くなっている訳ではないようです。
タコが茹でられると赤くなるメカニズムについては、タコがもともと持っている紫黒色、赤褐色、黄色の３つの色素に関係があるとされています。
これらの色素は熱を加えると化学変化を起こすことから、茹でると赤色になると考えられています。
また、タコを茹でたときに出てくるアルカリ性の煮汁が紫黒色の色素を溶かすことから赤くなるとも言われています。
しかし、タコを茹でると赤くなる理由については、まだ正確にはわかっていないそうです。
以上がエビやカニを茹でると殻の色が赤色になる理由についてでした、いかがでしたか？
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね？
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D.イクラ」でした！
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まとめ
エビやカニを茹でると殻の色が赤色になるのは「アスタキサンチン」と呼ばれる赤色色素の影響である。
タンパク質と結びついてる時は緑色をしているが、熱によってタンパク質と分離すると、本来の赤色を取り戻す。
ヘマトコッカスという藻を食べたプランクトンを餌としているため、エビやカニの体内にアスタキサンチンが入ってくる。
タコについては本来タコが持っている色素が熱によって化学変化をすることから赤色変化すると考えられている。
