イタリア料理では広く使われている「バルサミコ酢」ですが、日本ではそこまで一般的ではありません。
そして「バルサミコ」という言葉にも耳馴染みがなく、そもそもバルサミコってどういう意味?という人も多いですよね。
今回はバルサミコという言葉の意味や、バルサミコ酢がどのような酢なのかについても解説します。
目次
バルサミコとはどういう意味?
それではさっそく「バルサミコ」について解説していきます。
バルサミコはイタリア語であり、日本語に訳すと「香り高い、芳醇」という意味の言葉です。
つまり、バルサミコ酢を日本語に直訳すると「香り高い酢、芳醇な酢」という意味になりますね。
イタリア語では「酢」が「アチェート」であることから、イタリアではバルサミコ酢はアチェート・バルサミコと呼ばれます。
バルサミコ酢ってどんな酢?
続いて、バルサミコ酢がどのような酢なのかについて解説していきます。
古くから伝わる伝統的な酢
バルサミコ酢はイタリアでは11世紀から作られていたそうです。
発祥はイタリア北部のモデナ地方であり、イタリアでは古来より伝わってきた伝統的な醸造酢なんですね。
ぶどうやワインを原料として醸造される酢であり、バルサミコ酢の独特な黒褐色についてはぶどうやワインの色が由来となっています。
先ほど「バルサミコ」は「香り高い、芳醇」という意味と解説したように、香りが豊かであり独特なまろやかな甘みという特徴があります。
「香り高い、芳醇」と称されるのはその製法に秘密があります。
バルサミコ酢はブドウの濃縮された果汁を原料としており、長期に渡ってワインのように樽熟成して作られるため、香り高く、そしてまろやかな味わいとなるんですね。
バルサミコ酢はどの料理とあわせる?
バルサミコ酢は独特な色と味わいであることから、使う料理が限定されそうな調味料ですよね。
しかし、意外とバルサミコ酢の汎用性は高く、イタリアでは様々な料理にバルサミコ酢が活用されています。
オリーブオイルなどと合わせてサラダのドレッシングにするのが一般的な使い方ですが、肉料理や魚料理との相性も良いそうです。
そのため、肉料理や魚料理にかけるソースにバルサミコ酢が使われることもしばしばあります。
他にも、アイスクリームやデザートにかける場面もあり、肉、魚、野菜、デザートなど、バルサミコ酢は幅広く活躍する調味料なのです。
更に、香りが豊かであることから、料理のちょっとした香り漬けや隠し味にも使えますので、興味のある方はぜひ家庭料理でも活用してみてくださいね。
過去には食べる以外の活用法も
ちなみに、現在では食用でしか使われていないバルサミコ酢ですが、昔は様々な使われ方をしていました。
酢は殺菌作用が優れていることで知られているように、バルサミコ酢が薬として活用されることもあったそうです。
疫病の予防に使われたり、強壮剤としての効果も期待され、媚薬として使用されている時代もありました。
食べるだけでなく、ここまで様々なことに使われると、バルサミコ酢がとんでもなく万能なものに思えてきますよね。
以上がバルサミコの意味やバルサミコ酢がどんな酢なのかについてでした。
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まとめ
バルサミコ酢の「バルサミコ」はイタリア語であり、日本語で「香り高い、芳醇」という意味がある。
イタリアでは古くから伝わる伝統的な醸造酢であり、濃縮されたブドウの果汁やワインを原料として、樽熟成で作られる。
香り高い酢であることから「アチェート・バルサミコ」と呼ばれることもある。
イタリアでは様々な料理の調味料として使われ、サラダ以外にも肉料理、魚料理、デザートなどにも使われることがある。