爪楊枝の溝の意味や用途とは?滑り止めではありません。

今回は日常生活でよく使われる「爪楊枝」にまつわる雑学です。
爪楊枝の持ち手側の端には、溝が掘られているのはご存じかと思います。

しかし、爪楊枝に溝がついている理由や意味については、ほとんどの人に知られていないんですね。
「滑り止め」だと考える人も多いかもしれませんが、あの溝は滑り止めのために彫られたものではありません。

爪楊枝の溝の意味や用途

それではさっそく爪楊枝の溝の意味や用途について解説していきます。

意味も用途もない

実は爪楊枝の溝には意味も用途もないのです。
爪楊枝の製造業者からも、特に溝の使用方法については告知されておらず、溝が彫られていることで使い勝手が良くなることなどはありません。

一部の人は溝の部分から爪楊枝を折り、爪楊枝置きにするなどの用途で使っていますが、これは溝が彫られている本来の目的ではないんですね。
冒頭でも解説しましたが、溝が彫られていることによって、滑り止めになる訳でもありません。

そもそも、爪楊枝は原料が木であり、素材的にも滑って落とすということもありませんよね。

それではなぜ溝を掘る?

特に意味も用途も無いのであれば、爪楊枝に溝が彫られていることが不思議ですよね。
実は、爪楊枝の溝は爪楊枝の製造過程において、しょうがなく彫られているだけなのです。

爪楊枝の先端をとがらせる時には、機械にセットした爪楊枝を高速回転して削っていきます。
そして、高速回転させることによって、手に持つ側の木が焦げて黒くなり、見た目が悪くなってしまうんですね。

そのため、見た目の悪い焦げた部分を削り取るために、しょうがなく溝を掘るようにしたのです。
あの溝は少しでも爪楊枝がオシャレに見えるように飾り彫りされたもので、コケシを参考にしてくびれるようにして彫られています。

今後、爪楊枝を製造する機械が発達し、持ち手の部分が焦げなくなった場合は、コストカットのために溝を掘る工程がなくなるかもしれませんね。
以上が爪楊枝の溝の意味や用途についてでした。


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まとめ

爪楊枝に彫られている溝に特に意味や用途はない。
溝の部分から折って爪楊枝置きにしたり、滑り止めのためなどと言われているが、製造会社は特にそのような意味や用途を提示していない。
爪楊枝は先端を尖らせる製造工程で、持ち手の部分が黒く焦げてしまう。
その黒い焦げを削り取り、見た目をよくする意味合いで、爪楊枝には溝が彫られている。