北海道の花見といえばジンギスカン!ここまで定着した理由とは?

今回は「北海道の花見といえばジンギスカンとなった理由」ということで、花見にまつわる雑学を紹介します。
道民であればお馴染みですが、北海道では外で楽しむ行事では、皆でワイワイ楽しみながらジンギスカンをする風習がありますよね。

そもそも北海道以外の地域では、ジンギスカンが家庭料理として定着していないことから、とても不思議な光景に思えるかもしれません。
花見についても例外ではなく、のどかに桜の花を楽しむイベントというよりは、ガッツリとジンギスカンを食べるイベントとなっています。

北海道の花見といえばジンギスカン!

北海道花見ジンギスカン
北海道外に住んでいる方は「花見でジンギスカン」と聞いても、本当?と疑問に思う方も多いかもしれません。
しかし、北海道の花見は本当にジンギスカンが定番となっていて、むしろお弁当の方が少数派と言えます。

特に家族や友人、職場の人など団体で花見をする場合には、必ずと言っていいほどジンギスカンをします。
北海道では海水浴場などでもジンギスカンをしますし、自然豊かなことから屋外でジンギスカンをする機会も多いため、バーベキューコンロを持っている家庭が多いのも印象的です。

北海道の花見がどれほどジンギスカンで賑わうのかというと、煙で桜が見えなくなるほどです。
花見会場の近くにくるとジンギスカンを焼く匂いが漂ってきますし、モクモクと煙を立てており、桜の花ではなく完全にジンギスカンがメインとなっています。

花見シーズンには火気の使用が許可される

もちろん普段は公園は火気厳禁となっていますが、お花見シーズンには火気の使用が許可されます。
火気の使用が許可されている時期は、公園側がジンギスカン鍋のレンタルなどを行って、積極的にジンギスカンを推奨するほど、北海道の花見といえばジンギスカンとなっているんですね。

逆にお弁当を持ち込んで一般的な花見を楽しんでいる人は、一人で公園に足を運ぶ人か、カップルなどの少人数の場合が多いです。
火気の使用が許可されている花見会場はどこも煙たいので、純粋に桜を楽しみたい方は、火気の使用が許可されていない会場へ見に行きましょう。

ジンギスカンが出来る花見スポット

北海道の花見といえばジンギスカン!ここまで定着した理由とは?
続いて、北海道の定番花見スポットで、ジンギスカンが食べられる公園を紹介します。

円山公園

札幌市内で最も定番の花見スポットは「円山公園」です。
円山公園は街中から地下鉄に乗って10分も掛からず、地下鉄を降りてすぐの場所にあるため、非常に人気の花見スポットなんですね。

自然豊かで大きな公園のため、花見シーズン以外も札幌市民の憩いの場となっていますが、花見シーズンはとても賑わい混雑しています。
花見シーズンには火気の使用が許可されることから、多くの人はジンギスカンを楽しんでおり、地下鉄から地上に出ると既にジンギスカンの煙や香りが漂っています。

円山公園が花見の定番となっているのも、コンロや食材を公園側がレンタルで提供してくれるからなんですね。
そのため、手ぶらで円山公園に向かっても、そのままジンギスカンが楽しめるようになっています。

五稜郭公園

函館にある五稜郭公園も北海道の花見スポットの定番となっています。
北海道新幹線も開通したことから、近年では北海道外から五稜郭公園へ訪れる人も増えているそうです。

五稜郭公園についても、事前に予約をしておくことで、当日は手ぶらで向かってもジンギスカンを楽しめるのが魅力となっています。
昔は花見客がブルーシートが敷くことで、五稜郭タワーから見た桜の景観が損なわれてしまったこともありました。

現在では貸し出すシートの色をグリーンに変えることによって色を目立たなくし、桜の花が楽しめるように工夫がされています。
北海道の桜の見ごろはゴールデンウィーク頃になりますので、ぜひ長期休暇を利用して五稜郭公園に訪れてみてくださいね。

ジンギスカンが定着した理由とは?

北海道の花見といえばジンギスカン!ここまで定着した理由とは?
ジンギスカンが花見のレジャーとしてここまで定着した理由は「松尾ジンギスカン」に関係があります。
「松尾ジンギスカン」は開業当初、なかなかジンギスカンが売れずに頭を抱えている時期がありました。

そこで、松尾ジンギスカンの創業者である松尾氏は、七輪と炭を持って滝川公園へ行き、花見客にジンギスカンを食べさせたのです。
松尾氏が開発した「地元食材を贅沢に使ったタレに絡んだジンギスカン」は、花見客の間で評判となりました。

そして、花見客の間で評判が広まっていき、松尾ジンギスカンは飛ぶように売れるようになり、花見といえばジンギスカンとなっていったんですね。
また、北海道の花見シーズンは4月下旬ごろですが、実は花見をするのにはまだまだ肌寒い時期なんです。

そのため、暖をとって楽しめるジンギスカンは、北海道の花見シーズンの肌寒さを凌ぐ手段として有効だったことも、ジンギスカンが定着した理由の一つだと考えられます。
以上が「北海道の花見といえばジンギスカンとなった理由」についてでした。


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まとめ

北海道では家族や友人、職場の人などと団体で花見をする時には、ジンギスカンが定番となっている。
花見シーズンを迎えると火気の使用が許可される公園が多く、公園によってはジンギスカンのセットをレンタルしている場所もある。
花見でジンギスカンを食べるようになったのは、松尾ジンギスカンが自社のジンギスカンをアピールするために、公園へ持ち込んだことがきっかけとなっている。
また、北海道の花見シーズンはまだ肌寒いため、暖をとって楽しめることもジンギスカンを定着させた理由の一つとなっている。