今回は「クリスマスのトナカイ達には名前がある」ということで、クリスマスにまつわる雑学を紹介します。
実はクリスマスに登場するトナカイ達には名前があり、その名前からある程度の性格や特徴などがわかるのです。
トナカイは全部で9頭いますが、赤鼻のトナカイとして有名なトナカイにももちろん名前があります。
クリスマスシーズンの会話のネタの一つとして、ぜひ覚えていってくださいね。
クリスマスのトナカイ達には名前がある
それではさっそくクリスマスに登場するトナカイ達の名前について解説していきます。
トナカイは8頭が2列になってサンタクロースのソリを引いていますが、先頭から順番に以下の名前があります。
・一列目
Dasher(ダッシャ-)、 Dancer(ダンサー)
・二列目
Prancer(プランサー)と、Vixen(ヴィクセン)
・三列目
Comet(コメット)、 Cupid(キューピッド)
・四列目
Donder(ドンダ-)、Blitzen(ブリッツェン)
名前を聞いてもあまりピンと来ない人も多いかもしれません。
それもそのはず、実はこれらのトナカイの名前については、日本でよく歌われているクリスマスソングには全く登場しないのです。
名前の由来はとある英語の詩
それではトナカイ達の名前の由来はというと、英詩の「A Visit from St.Nicholas(邦題:サンタクロースがきた)」が由来となっています。
「サンタクロースがきた」は1823年に新聞に掲載された詩であり、現在でも英語圏の国ではクリスマスシーズンになると朗読されています。
詩の中に8頭のトナカイの名前が登場し、サンタクロースがそれぞれの名前を呼んで、ソリを引くトナカイを鼓舞しています。
「それ、ダッシャー、それ、ダンサー、それ、プランサーとヴィクセン!
行け、コメット、行け、キューピッド!それ、ドナーとブリッツェン!
家のポーチの上へ、壁を駆け上がれ、
さあ、急いで行け、行け、みんなで急げ!」
しかし、この「サンタクロースがきた」という詩については匿名だったことから、誰が作者なのかははっきりとわかっていません。
定説ではこの詩を書いた人物は、東洋・ギリシア文学教授であるクラーク・ムーアだとされています。
また、真の作者はムーアの友人であるヘンリー・リビングストン・ジュニアだとする説もあり、やはり作者については曖昧な部分が多いようです。
トナカイ達はどんな性格?
続いて、8頭のトナカイのそれぞれの性格や特徴について解説していきます。
明確にトナカイ達の性格が定義されている訳ではありませんが、名前を見てみるとそれぞれ特徴があることがわかります。
ダッシャ-、ダンサー、プランサー
まずは「ダッシャ-、ダンサー、プランサー」の名前の特徴についてです。
ダッシャーは「ダッシュ(突進)」、ダンサーは「ダンス(踊る)」が由来となっており、元気の良さが伝わってきます。
また、プランサーは「プランス(踊り跳ねる、威勢よく前進する)」が由来であり、力強いトナカイを彷彿とさせます。
この3頭については若くて元気が良いという特徴があり、力強いトナカイといったイメージが湧きますよね。
ドンダー、ブリッツェン
ドンダーとブリッツェンは、それぞれドイツ語で「雷鳴と稲妻」を意味する言葉です。
そのため、まるで雷のようなスピードで果敢に空を駆け回るトナカイであることがわかります。
ヴィクセン
ヴィクセンについては、英語で「雌キツネ、口うるさい女性」といった意味を持つ言葉です。
他の雄トナカイとは違い、お転婆で口うるさい女の子のトナカイだということがわかりますよね。
コメット
コメットについては、英語で「彗星」を意味します。
夜空に流れる彗星のように、クリスマスの夜空を美しい姿でソリを引いている様子が想像出来ます。
キューピッド
キューピッドはギリシャ神話に登場する「恋を司る神」ですね。
キュービッドは美少年として描かれることが多いことから、イケメンのトナカイであることがわかります。
赤鼻のトナカイはいないの?
ここまで8頭のトナカイを紹介してきましたが、実はこの8頭の中には赤鼻のトナカイはいません。
赤鼻のトナカイについては「サンタクロースがきた」が掲載されて100年以上経過してから登場したキャラクターなのです。
赤鼻のトナカイには「ルドルフ」という名前があり、1939年に「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」というタイトルでアメリカのモンゴメリー・ウォード社から出版されました。
当初は無料で配布されていたそうですが、後に大ヒットを記録し、なんと250万部も発行されることになったのです。
1946年に再度出版された時には更に売り上げを伸ばし、350万部を売り上げる大ヒット作品となりました。
実は「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」については、シカゴに住んでいた男性会社員のロバート・メイによって作られました。
メイ家に不幸が続き、娘が「なぜうちは普通の家庭じゃないの?」と悲しんでいたことから、娘を元気づけるために即興で作られた物語だったのです。
「普通ではない赤鼻のトナカイ ルドルフ」が活躍をして、ハッピーエンドを迎えることから、ロバートの娘はとても元気付けられたそうです。
そして、この物語を会社で朗読したところ、会社の同僚達からも大絶賛を受けることになりました。
その後、クリスマスの会社の宣伝用冊子として配布されることが決定し、世の中に広まっていくことになったのでした。
トナカイは最終的に9頭
赤鼻のトナカイであるルドルフが登場したことにより、ソリを引くトナカイは9頭となりました。
そして、赤鼻のルドルフは人気も高く、トナカイ達のリーダー的な存在を担っています。
以上が「クリスマスのトナカイ達には名前がある」という雑学でした。
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まとめ
クリスマスに登場するトナカイ達には「ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、キューピッド、ドナー、ブリッツェン」という名前がある。
名前の由来は英語圏の国でクリスマスシーズンに朗読される詩であり、詩の中でそれぞれのトナカイ達の名前が登場している。
赤鼻のトナカイである「ルドルフ」については、1939年にロバート・L・メイが発表した童話に登場するトナカイである。
そのため、元々は8頭だったが、9頭目としてルドルフが追加され、トナカイ達のリーダー的な存在となっている。