甲子園のサイレンの意味、なぜ高校野球の試合開始に鳴らされる?

今回は「甲子園のサイレンの意味」ということで、高校野球にまつわる雑学を紹介します。
高校野球を見ていると、甲子園では必ず試合開始と共にけたたましいサイレンの音が鳴り響きますよね。

しかし、昔から伝統的に行われているというだけで、このサイレンに込められた意味を知らないという人も多いはず。
それでは、なぜ甲子園で行われる高校野球では、サイレンが鳴らされるようになったのでしょうか?

甲子園のサイレンの意味とは?

甲子園サイレン意味
それではさっそくで甲子園でサイレンが鳴らされる意味について解説していきます。
高校野球の歴史はとても長く、第一回大会が行われた1915年のことであり、その頃は豊中球場で開催されていました。

そして、現在のように全国大会が甲子園球場で行われるようになったのは、1924年の第10回大会のことでした。
2019年現在はラジオやテレビ、スマホなどを使って、どこにいても甲子園球場の試合の途中経過の情報が得られるようになりましたよね。

しかし、当時はテレビやスマホなどなく、ラジオすらもあまり普及していなかった時代のため、試合開始や試合終了を知る手段が無かったのです。
そのため、甲子園球場に訪れている人に試合開始や試合終了を知らせるという意味で、サイレンを鳴らしていたんですね。

サイレンは甲子園に訪れたお客さんだけではなく、球場に携わって働く様々な人たちにとっても重宝していたそうです。
そして、現在ではサイレンが無くても球場内の様子がわかるようになりましたが、昔からの慣習で現在もサイレンが鳴らされているのです。

サイレンが採用された理由

続いて「サイレンが採用された理由」についてです。
当時のサイレンは空襲警報などに使われていましたが、なぜ甲子園で使われるようになったのか不思議ですよね。

理由は簡単で、当時の音源の中でもサイレンは最も遠くまで音が響き、わかりやすかったからなのです。
また、当時の日本人は戦争の経験もあったため、サイレンの音が生活音として身近になっていたことから、特に違和感なく甲子園のサイレンの音に慣れていったとされています。

サイレンが鳴るタイミング

試合終了時にサイレンが鳴るのはご存じかと思いますが、実はそれ以外にもサイレンの鳴るタイミングはあります。
まずはシートノックが行われるタイミングです。

次の試合に登場する学校が守備練習を始めるタイミングで短いサイレンが鳴らされます。
両校7分ずつの守備練習があり、守備練習の切り替えのタイミングでも短いサイレンが鳴らされ、球場職員に進行具合を伝える意味も込められています。

その後、サイレンが鳴らされるのは試合開始と試合終了の時ですね。
基本的にはシートノック、試合開始、試合終了、の3つのタイミングで鳴らされますが、例外的に8月15日の正午たけは必ず鳴らされるようになっています。

これは、8月15日がポツダム宣言を日本が行った日であり、これにちなんで正午にサイレンを鳴らしているそうです。

高校野球以外でサイレンは鳴らされる?

甲子園サイレン意味
それでは、高校野球以外でサイレンが鳴らされることはあるのでしょうか?
プロ野球などを見ていても、シートノックや試合開始、試合終了時にサイレンが使われることはありません。

もちろん、甲子園球場だけではなく、他球場においてもサイレンが使わることは一切ありません。
また、野球以外のスポーツにおいても、サイレンが鳴らされることは全くないようです。

高校野球だけが特別なものであり、昔の名残りで伝統的に鳴らされているだけなのです。
そのため、夏になって甲子園のサイレンの音を聞くと、「またこのシーズンが始まったんだな」とノスタルジックな気分になりますよね。

甲子園のサイレンにまつわる雑学

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最後に世間には知られていない、甲子園のサイレンにまつわる雑学を紹介していきます。

サイレンには予備がある

実は甲子園のサイレンはいつ故障しても良いように、予備が用意されています。
そこには、伝統的に続けられてきたサイレンを途切れさせたくないという思いが込められているんですね。

戦時中には戦争の影響で高校野球が中止となってしまい、サイレンが途切れた時期も存在しました。
サイレンが鳴る時は高校野球を開催できるぐらい日本が平和な時だったため、甲子園球場のサイレンは平和を象徴する音でもあったそうです。

人の声という都市伝説

甲子園のサイレンは人の声を録音したものであるという都市伝説が存在します。
確かに女性の声に聞こえなくもないですし、気持ちはわかりますよね。

しかし、あれは機械が空気を振動させることによって発生している音のため、人の声ではありません。
ちなみに、サイレンの音については今も昔も全く変わらないものが使われているそうです。

以上が「甲子園のサイレンの意味」についてでした。


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まとめ

甲子園のサイレンはラジオなどの連絡手段がない時に、試合開始や試合終了を告げるために使われていた。
サイレンは遠くまで音が良く響き、当時はサイレン以上に適した音源が無かったことから、甲子園ではサイレンが使われるようになった。
現在では高校野球以外ではサイレンが使われることがなく、甲子園では昔からの伝統を引き継ぐ意味でサイレンが使われ続けている。
サイレンの音が故障で鳴らなくなった時のために、甲子園では予備のサイレンが用意してある。