アラビアータの意味は”怒っている風”、アラビアは関係が無い

今回は「アラビアータの意味」ということで、パスタにまつわる雑学を紹介します。
パスタには様々な種類のものがありますが、その中でも「アラビアータ」は日本でも食べられている人気のパスタですよね。

レストランのメニューでは「スパゲッティ・アラビアータ」「ペンネ・アラビアータ」などを見かけますが、そもそも「アラビアータ」ってどういう意味かご存じでしょうか?
「アラビア風のパスタ」と誤解されている方もいますが、実はアラビア半島とは全く関係がありません。

アラビアータはどんな料理?

アラビアータ意味
まずは、アラビアータとはどんな料理なのかについて解説していきます。
アラビアータは簡単に言ってしまえば、唐辛子で味付けをした辛口のパスタ料理のことです。

オリーブオイルに唐辛子やにんにくの味を移して、トマトを加えて作られる、トマトソースの料理となります。
パスタ料理ではペンネやスパゲッティに絡めて食べることが多いですが、作られたソースはそのままピザソースとして使われることもあります。

辛口のパスタと言っても激辛料理という訳ではなく、常識の範囲内の辛さであり、辛い料理が好きな方にはオススメのパスタ料理です。
過程で手軽に作ることが出来ますが、絡めるだけで完成する調理済みのソースも販売されていますので、ぜひ試してみてくださいね。

アラビアータの意味

続いて「アラビアータ」という言葉の意味について解説していきます。
「アラビアータ」は日本語に直訳すると「怒っている風」となります。

イタリア語の“arrabiato”には「怒っている」という意味があり、そこに「~~風」を意味する「all’」を付けて「アラビアータ」と呼びます。
直訳では「怒っている風」となりますが、イタリア語の意訳では「怒り」、もしくは「怒りんぼ風」と訳されることもあるんですね。

なぜ「怒り」となったのかというと、アラビアータが辛口のパスタ料理であることに関係しています。
辛口のトマトソースを絡めたパスタを食べると、怒った時のように顔が赤くなることが由来となり、アラビアータという名前になったとされています。

アラビアは関係が無い

アラビアータ意味
冒頭でも軽く解説しましたが、アラビアータの由来が「アラビア」であると誤解している人も多いようです。
アラビアとは「アラビア半島」のことであり、アラブ首長国連邦、イエメン、オマーン、、カタール、サウジアラビアなどの国々がある地域ですね。

しかし、アラビアータはヨーロッパで誕生したものであり、アラビア風のパスタではありません。
アラビア半島の一部でもパスタは食べられていますが、あくまで主食は米やパンとなっています。

そして、アラビア半島には「アラビアータ」と呼ばれるパスタ料理も存在しないことから、アラビア半島とは全く関係が無いことがわかります。

アラビアータの作り方

最後にアラビアータの作り方について解説していきます。
材料も安価で揃えることが出来ますし、本当に簡単なのでぜひご家庭で作ってみてくださいね。

1.熱したオリーブオイルで鷹の爪と刻んだニンニクを炒める
2.香りが付いたらトマトピューレ(市販のトマト缶)を加えて煮込み、塩こしょうで味を調える
3.茹でたペンネやスパゲッティと絡める

唐辛子(鷹の爪)の量を間違えると激辛になってしまうため、くれぐれも注意してくださいね。

以上が「アラビアータの意味」についてでした。


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まとめ

アラビアータは唐辛子とにんにくで味付けをしたトマトソースをパスタに絡めた料理であり、トマトソースはピザに使われることもある。
イタリア語の”arrabiato”は「怒っている」という意味であり、そこに「~~風」を意味する「all’」を付けるため、日本語にすると「怒っている風」となる。
しばしば「アラビア風のパスタ」と勘違いされることもあるが。アラビアにパスタの文化は無く、全く関係がない。
熱したオリーブオイルで唐辛子とにんにくを炒め、トマトソースを加えて、塩・こしょうで味を調えるだけで作ることが出来るお手軽なパスタである。