サーロインとフィレの違い、それぞれの特徴について解説

今回は「サーロインとフィレの違い」ということで、牛肉にまつわる雑学を紹介します。
牛肉には様々な部位がありますが、その中でもサーロインとフィレは高級な部位として知られていますよね。

他の部位よりも高級なのは皆さんもおわかりかと思いますが、具体的にどのような違いがあるのかご存じでしょうか?
サーロインとフィレ、それぞれの部位の特徴や違いについてわかりやすく解説していきます。

サーロインとは?

サーロインフィレ違い
まずは「サーロイン」の特徴から解説していきます。
サーロインは牛肉の腰肉のことであり、牛肉の中でも希少価値が高く、高級部位にあたります。

その見た目はまさに皆さんが想像されるような「これがステーキだ!」という見た目をしています。
サーロインの味の特徴は「脂の甘みが感じられる」ことにあり、赤身と脂身のバランスが絶妙となっているんですね。

肉の食感も味わいつつ、しっかりと脂の甘みも感じたいという方にはぴったりのステーキです。
赤身肉だからといって硬すぎる訳でもなく、程よい食感と脂の味の両方を楽しめることから、お肉を食べているという満足感が凄いのも特徴の一つです。

そのジューシーさと食べ応えから、サーロインは「ステーキの王様」とも称されています。
なぜ「サーロイン」と呼ばれるようになったのかというと、イギリスの国王があまりの美味しさに「サー」の称号を与えたことが由来となっています。

腰肉が「ロイン」と呼ばれているため、「サー」の称号を得た「ロイン(腰肉)」ということで、サーロインになったということですね。

フィレとは?

サーロインフィレ違い
続いて「フィレ」の特徴についてですが、フィレは他にも「ヒレ」や「テンダーロイン」と呼ばれています。
フィレは牛の腰の下あたりにある部位であり、先ほど紹介したサーロインのちょうど下にあります。

フィレは高級な牛肉として知られていますが、これは牛一頭からわずか3%しか取ることが出来ないからなんですね。
もちろん美味しいから高いというのもありますが、取れる量の少なさが価格に大きく影響しているのです。

肝心のフィレの味についてですが、脂身がとても少なく、そして牛肉の中でも最も柔らかくサッパリとした味わいであることが特徴です。
なぜフィレが柔らかいのかというと、フィレは牛が運動する時にあまり動かない部位だからなんですね。

柔らかくサッパリとして上品な味わいは「ステーキの女王」と称されています。
また、フィレの中心部分にあたる部位は「シャトーブリアン」と呼ばれ、フィレの中でも最高級の部位となっています。

なかなかお目にかかる機会はありませんが、何かの記念の時にぜひ奮発して味わってみてくださいね。
ちなみに「シャトーブリアン」については、フランスの作家・政治家として活躍した「フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアン」が由来となっています。

彼は美食家として知られており、特にフィレの中心部分を好んで食べていたことから「シャトーブリアン」と呼ばれるようになったんですね。

サーロインとフィレの違い

サーロインフィレ違い
それぞれの特徴がわかったところで、今度はサーロインとフィレの違いについて具体的に解説していきます。
サーロインとフィレには具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

サーロインとフィレは同じ高級部位でも全く味が違います。
その大きな違いの一つとして挙げられるのが「脂身の量」です。

サーロインは脂身が多く歯ごたえも割としっかりとしていることから、ガッツリと牛肉を味わいたい方にオススメの部位となっています。
逆にフィレは牛肉の中でも最も食感が柔らかく、脂身の量も少ないことからサッパリとして部位になっています。

そのため、フィレは脂っこいものが苦手という方にもオススメできますし、ご飯と一緒に食べないのであればダイエット中の方にもおすすめです。
どちらも牛肉から取れる部位としては近くにありますが、その味には大きな違いがあるのです。

希少価値

希少価値にも違いがあります。
どちらも希少部位であることに違いはありませんが、どちらかというとフィレの方が希少価値が高いんですね。

これは先ほども解説したように、フィレは牛肉全体から約3%しか取ることができない部位だからなのです。
外食やバーベキューで奮発して思いっきりステーキを楽しみたいという方は、ぜひフィレ肉を食べてみてくださいね。

以上が「サーロインとフィレの違い」についてでした。


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まとめ

サーロインは脂身が多く柔らかいのが特徴であり、牛の腰のあたりの肉のことである。
イギリスの国王が牛の腰肉(ロイン)を食べた際にあまりにも美味しかったことから「サー」の称号を与えたことから、サーロインとなった。
フィレ肉は脂身が少なく牛肉の中でも最も柔らかいのが特徴であり、腰肉の下あたりにある肉のことである。
フィレは牛肉の質量の約3%しか取れないことから、高級部位として知られている。