斜に構えるの意味と語源由来を解説!誤用が多い日本語

この雑学では、誤用されがちな日本語である「斜に構える」の意味や語源由来について解説します。

雑学クイズ問題

「斜に構える」の本来の意味は?
A.偉そうな態度を取る
B.皮肉やからかった態度をする
C.身構えて改まった態度をする
D.物事から目を背ける

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

斜に構えるの意味と語源由来を解説!誤用が多い日本語

皆さんは普段から「斜に構える」という言葉を使っていますか?
この「斜に構える」という言葉についてですが、普段の使い方が合っているように思えて、実は誤用されている日本語の筆頭なんです。

例えばですが「斜に構えた態度を取る」という言葉の意味を考えた時に皆さんはどのような意味でとらえますか?
おそらくは「真面目じゃない」や「皮肉った様子」といった意味でとらえる人が多いのではないでしょうか。

しかし、「斜に構える」という言葉の本来の意味は全く違う意味となります。
普段から当たり前のように使われていることから、完全に誤用の意味が定着してしまっているのですが、本来は違う意味の言葉なのです。


「斜に構える」の意味

それではさっそく「斜に構える」の意味について解説していきましょう。
「斜に構える」という言葉の意味を調べてみると以下のような意味の言葉であることがわかります。

・剣道で、刀を斜めに構える
・物事に正対しないで、皮肉やからかいなどの態度で臨む
・身構える、改まった態度をする

「あれ?」と思った人も多いはずです。
先ほど「真面目じゃない」や「皮肉った様子」といった意味は誤用であると書きました。

しかし、別の意味を見てみると「構える、改まった態度をする」といった意味も含まれていることがわかりますよね。
この二つの意味を比べると正反対の意味になりますが「斜に構える」という言葉の語源を知っていただければ、「真面目じゃない」や「皮肉った様子」といった意味は誤用であることがわかります。

「斜に構える」の語源由来

続いて「斜に構える」の語源由来について解説していきます。
「斜に構える」という言葉の意味の一つに「道で、刀を斜めに構える」という意味がありましたよね。

このように「斜に構える」の語源は剣道にあって、本来は相手と相対して真剣に向き合うことを意味していたのです。
もちろん剣道の試合中はかなり集中していますし、真剣に身構えていますよね。

しかし、剣道や刀の剣先を相手に向かって正面に構えるのではなく、斜めに構えていることから、転じて「物ごとに正対しない」や「皮肉やからかいなどの態度で臨む」などの意味となっていったのです。
むしろ最近では完全に「物ごとに正対しない」や「皮肉やからかいなどの態度で臨む」といった意味で使われている言葉なので、本来の意味で「斜に構える」という言葉を使うと逆に話し相手には伝わりにくくなるかもしれません。

ちなみに「斜に構える」の「斜」という字についてですが、「しゃ」と読んでも「はす」と読んでもどちらでも間違いではないそうです。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「C.身構えて改まった態度をする」でした!

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まとめ

「斜に構える」という言葉は現在では「物事に正対しないで、皮肉やからかいなどの態度で臨む」といった意味で使われているが、本来は違う意味である。
語源は剣道で「刀を斜めに構える」ことからきており、本来は相手と相対して真剣に向き合うことを意味していた言葉である。
しかし、刀の剣先を正面に向けないことが転じて「物ごとに正対しない」や「皮肉やからかいなどの態度で臨む」といった意味で使われるようになった。