この雑学では「いろは」の意味・語源・由来ついてや、いろは歌の意味についてもわかりやすく解説します。
雑学クイズ問題
「いろは歌」は何音で構成されている?
A.47音
B.48音
C.49音
D.50音
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
「いろは」の意味・語源・由来とは?いろは歌の意味も解説!
たまに聞くいろはとは?
現代になっても様々な言葉が誕生したり、死語と呼ばれるように使われなくなった言葉があります。
そんな古くから使われている日本語に「いろは」というものがありますよね。
「物事のいろはを教える」という使い方をしたり、「いろは順」「いろは歌」などといった言葉もあります。
しかし、この「いろは」という言葉そのものの意味や語源・由来をご存じでしょうか?
現代ではあまり使わない「いろは」という言葉ですが、由来や語源などを知ってみると意外に面白いものです。
日本人として「いろは」を理解しておいて損はないですし、ぜひここで「いろは」について学んでいってくださいね。
「いろは」の意味や由来とは?
それではさっそく「いろは」に意味や由来について解説していきます。
「いろは」について辞書などを使って調べてみると、以下のような意味であることがわかります。
・いろは順のこと
・物事の基本や初歩
いろは順とは「いろは歌」と呼ばれる歌が由来で誕生したものであり、全てのひらがなが重複せずに使われた詩となっています。
七五調で書かれていることと、全てのひらがなが使われていることから、現在の「あいうえお順」のように「いろは順」としてひらがなを覚えたり、番号付けするのに使われていたそうです。
「あいうえお順」は「ん」を含めることから48文字のひらがなとなっているのに対して、「いろは順」は47文字で構成されていることから、末尾に「ん」を加えない場合もあります。
現代では当たり前のように「あいうえお順」でひらがなを覚えたと思いますが、これは現代仮名遣いが推奨されるようになった昭和以降の話であり、それまでは旧仮名遣いの「いろは順」で覚えていたんですね。
例えばいろは歌の冒頭の「いろはにほへと」は現代仮名遣いでは「いろはにおえど」と書くきますよね。
いろは歌を使っても後半に登場するひらがなが重複してしまい、ひらがなを覚えられなくなってしまったのです。
いろは歌とは
続いて「いろは歌」について解説していきます。
習字や文字の練習をする際に以下のいろは歌を模写したことがあるのではないでしょうか?
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす(ん)
このように見事に同じひらがなを重複せずに作られた詩なのですが、もちろん意味があります。
まずは、漢字に直すと「色はにほへど 散りぬるを 我が世たれぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず」となります。
つまり簡単に言えば以下のような意味になります。
匂いのする花もいつか散ってしまうように、人の世もこの世の中にも変わらないもの何もない。
そんな世の中に欲を持たず、はかない夢などを捨て、現世を超えていこう。
どことなく「平家物語」の冒頭文の内容に似ている感じがしますよね。
この当時は仏教が主流だったことから、仏教の影響を受けてこのような考え方の詩が書かれたものだとされています。
しかし、この「いろは歌」の作者は諸説あり、誰によって書かれたものなのかは判明していないようです。
諸説ある中でも真言宗の開祖である「空海」がいろは歌の作者という説が定説だとされています。
「いろは」の語源について
「いろは」については「いろは歌」が語源になっていることは解説しました。
そして「いろは歌」の最初の部分が「いろは」であることから転じて、「物事の基本」や「初歩」という意味で使われるようになりました。
実はいろはすも…
清涼飲料水として有名な商品である「いろはす」についてもこの「いろは」が由来になっています。
物事の初歩としての「いろは」と、健康で持続可能なライフスタイルという意味である「ろはす」が組み合わさって「いろはす」となったそうです。
以上が「いろは」の意味・語源・由来についてでした、いかがでしたか?
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「A.47音」でした!
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まとめ
「いろは」は現代では「物事の初歩、基本」という意味で使われている。
もともとは「いろは歌」が由来となっているもので、いろは歌がひらがなを47音重複せずに使うことから、ひらがなのお手本であったり、番号付けなどに使われていた。
戦後になって現代仮名遣いが推奨されてからは「あいうえお順」が使われるようになった事から「いろは順」はあまり使われなくなった。
いろはすなどの商品も「いろは」が由来となっている。