この雑学ではあんぱんの上にゴマのようなものがのせられている理由について解説します。
雑学クイズ問題
あんぱんの上にのっている白い粒々は何?
A.松の実
B.ハスの実
C.クコの実
D.ケシの実
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
あんぱんの上のゴマのように見えるものは、実はゴマではない?
あんぱんが誕生した意外な理由
まずはあんぱんが誕生した意外な理由から解説していきます。
現在では当たり前のように食べられているあんぱんですが、実は誕生したのは明治時代に入ってからなんです。
あんぱんといえば日本人が古くから好んで食べてきた餡子が入っていることから、昔の人も好んで食べていそうですよね。
しかし、あんこは昔から存在していたものの、パンが庶民的になったのは明治時代になってからでした。
パン自体は16世紀にポルトガルから伝来していましたが、米食が根付いていた日本ではイーストとバターの匂いが気になり、全く定着しなかったのです。
そして、日本人のパン嫌いを克服するために登場したのが、あんことパンを合体させたあんぱんだったんですね。
元々はゴマではなかった
オーソドックスなあんぱんの上にはゴマなどが乗せられていますよね。
黒い粒々についてはもちろんゴマなのですが、実は白い粒々についてはゴマではないのです。
あの白い粒々はケシの実であり、日本初のパン屋である木村屋の前身の文英堂で作られたあんぱんにはゴマではなくケシの実が乗せられていました。
なぜケシの実が採用されたのかは諸説ありますが、パンを少しでも和風にするためであったり、単純に香ばしかったからともいわれています。
ケシといえば麻薬の原料であることからなんだか危ないものを思い浮かべるかもしれません。
しかし、食用のケシの実には麻薬成分が含まれておらず、きちんと加熱処理が行われていることから絶対に安全です。
実際にあんぱん以外にも、七味唐辛子にもケシの実が使用されていますよね。
現在では中身を見分けるため
それではなぜあんぱんの上にケシの実やゴマなど様々なものを乗せるようになったのかを解説します。
実は、あんぱんの上にケシの実やゴマなどが乗せられているのは、あんぱんの中身を見分けるためなんですね。
当然ですが中身はパンに包まれていることから、パンの中に何が入っているかがわかりません。
先ほど紹介した木村屋の前身である文英堂では、一目で中身が見分けられるように、粒あんのあんぱんには黒ゴマを、こしあんのあんぱんにはケシの実をのせるようにしました。
こしあんと粒あんでは好みがわかれますから、確実に中身を見分けられるという工夫は素晴らしいですよね。
ただし、現在では様々な会社からあんぱんが販売されており、中身に対して上に何をのせるかについては各社で違っているようです。
以上があんぱんの上にゴマのようなものがのせられている理由についてでした、いかがでしたか?
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D.ケシの実」でした!
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まとめ
あんぱんは日本人のパン嫌いを克服するために、日本人の好きな餡子とあわせて誕生した。
あんぱんの上には様々なものがのせられているが、白い粒々はゴマではなくケシの実である。
食用のケシの実については麻薬成分は含まれておらず、芽が出ないように加熱処理されていることから安全である。
あんぱんは外見から中身の判断がつかないため、中身を一目で見分けられるようにするため、ゴマやケシの実がのせられるようになった。