畳の縁を踏んではいけないのはなぜ?
畳部屋を歩く時のマナーとして「畳の縁を踏んではいけない」というものがあるのはご存じでしょうか。
最近では畳部屋自体が少なくなってきているのでこのマナーについて知らない人も増えてきていますが、そもそもなぜ畳の縁を踏んではいけないのでしょうか。
実は畳という敷物が誕生したころの名残りから現在でも畳の縁は踏んではいけないとされているのです。
畳が誕生したのは平安時代のころであり、畳はとても高級品でした。
当時の畳の縁は植物染めという方法で染められていたのですが、色飛びなどが起こりやすく、足などで踏んでしまうと染めた色が落ちてしまったのです。
また、畳の縁の素材が麻だったことから耐久性が低く、踏んでしまうとすぐに傷んでしまうということもあげられます。
その他にも畳の縁にはその家の家紋を入れたものなどがあり、その家紋の入った畳の縁を踏むということは、その家の先祖を踏みにじることとなってしまい、とても失礼なことと言われていました。
このような昔の名残りが現在にも残っていて、畳の縁は踏んではいけないものとなっているのです。
昔は本当に畳を折りたたんでいた
畳といえば一枚の大きな畳をイメージするかもしれませんが、実は昔の畳は現在の畳とは少し違っていて、折りたためるものだったのです。
現在は床の敷物として使用されている畳ですが、昔は特別な時にだけ持ち出されて使われるものであり、使わない時には日光の当たらない場所で折りたたんで保管していたんですね。
当然持ち運ぶ時も保管する時にも折りたためる方が便利だったので、畳は昔は折りたためるものだったのです。
ちなみに、畳は昔はたくさん重ねることによってベッドとして使われたり、祭事の際の敷物として利用されていたそうです。
以上が畳の雑学でした、いかがでしたか?
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