ようかんは元々スープだった
ようかんといえば和菓子であり甘味のイメージが強いですよね。
しかし実はようかんはあんこを使うような甘い和菓子ではなく、元々はスープ料理だったって事を知っていましたか?
ようかんについては漢字で「羊羹」と書きますが、その漢字の意味のとおり「羊の羹(肉や野菜を汁を多くして煮たもの)」であり羊のスープだったのです。
ようかんは中国から伝わった食べ物であり、中国では貴族によって楽しまれているスープ料理だったのです。
僧侶によって中国から日本へとようかんが伝えられたのですが、仏教では肉を食べるのが禁止されていたため、肉の代わりに小豆などを汁に入れて食べていました。
やがて、ようかんはお茶の席のいわゆる「お茶受け」として登場するようになり、江戸時代に入った頃には砂糖などが加えられた現在ようなようかんが誕生したのでした。
ようかんが白く変色する理由
ようかんは長期保存のきく食べ物として有名ですが、長い間放置しておいたようかんの端っこの方が白く固まってしまったことはありませんか?
白くなってしまったことからカビが生えてしまったとか、そもそも腐ってるんじゃないかと思ってしまうかもしれませんが、実は白くなっていても腐っている訳ではないんです。
あの白くなったものの正体は砂糖なんですね。
実は長期間にわたってようかんが保存できるのもようかんに大量の砂糖が使われているからなんです。
そして、大量に含まれている砂糖が時間をかけて結晶化したものが表面へと出てきた結果白くなってしまっているのです。
砂糖はようかんにとっては防腐剤の役割を果たしているんですね。
以上がようかんの雑学でした、いかがでしたか?
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