懐石の意味や語源由来、懐石料理ってどんな料理のこと?

この雑学では懐石料理の「懐石」という言葉の意味や語源由来、懐石料理とはどんな料理なのかを解説します。

雑学クイズ問題

懐石料理とはどのような料理のこと?
A.体調不良の時に食べる料理
B.お茶会で振舞われる料理
C.高級な料理
D.昔ながらの日本料理

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

懐石の意味や語源由来、懐石料理ってどんな料理のこと?

いまいちわからない言葉

日本語は習得することがとても難しく、特に英語圏に住む人にとってはかなり習得難易度が高いと言われています。
日本人ですら日本語に使われる漢字を全て理解出来ている訳ではないですし、多くの人に誤用されている言葉が存在します。

最近は横文字や若者言葉などもたくさん使われるようになり、ますます日本語が難しくなっている気がしますよね。
そんな日本語の中に「懐石」という言葉がありますが、皆さんはこの言葉の意味を知っていますか?

懐石といえば懐石料理や有名ですが、そもそも懐石料理ってどんな料理?という人もかなり多いはずです。
今回は「懐石」がどのような意味で使われている言葉なのか、また「懐石料理」がどんな料理なのかについて解説していきます。


懐石の意味や語源由来

それではさっそく「懐石」という言葉の意味や語源由来について解説していきます。
「懐石」とはお茶会を開いた際に「お茶を飲む前に客をもてなすためにふるまわれる料理」のことを意味します。

同じ読み方をする漢字に「会席」がありますが、古くはお茶会でふるまわれる食事について「会席」や「ふるまい」と呼ぶこともあったそうで、「懐石」も「会席」も元々は同じ意味だったようです。
なぜ「懐石」と呼ばれるようになったのかというと、語源由来は諸説存在しています。

「懐石」は料理以外にも冬などの寒い時期に暖を取るために、火などで蛇紋岩・軽石を温めた石という意味もあります。
現在の湯たんぽのようなものであり、昔は寒い時期には懐石を懐に入れることによって寒さをしのいでいたんですね。

そして、修行中の僧侶が飢えをしのぐために懐石を懐に入れていたことから転じて、茶会の前にふるまわれる軽い食事のことを懐石と呼ぶようになったそうです。
また、客をもてなすほどの食事を用意することが出来ない場合に、せめて空腹をしのいでもらおうと温めた石(懐石)を客に渡して懐に入れてもらっていたことを語源由来とする説もあります。

懐石料理はどんな料理?

続いて懐石料理とはどのような料理なのかについて解説します。
先ほど懐石とは「お茶を飲む前に客をもてなすためにふるまわれる料理」という意味だと解説しましたが、現代でふるまわれている懐石料理は昔のものとは意味合いが異なるようです。

「懐石」と「会席」は元々は同じ意味であったように、昔は単純に客をもてなすための料理のことを懐石料理と呼びました。
しかし、現在では懐石料理は茶事の一環であり、美味しくお茶を飲むためにふるまわれる料理のことを指すようになりました。

そもそもなぜお茶を飲む前に軽い食事を取るのかというと、空腹のまま刺激の強い濃いお茶を飲むと、胃が刺激されて出血することもあるからなんですね。
逆に「会席料理」といえば、本膳料理や懐石が時代とともに発達していき、お酒とあわせて楽しむ料理の事を意味するようになりました。

同じ読み方をする「懐石料理」と「会席料理」ですが、現代では調理方法や料理をふるまう目的も違っているのです。
以上が懐石の意味や語源由来、懐石料理がどんな料理かについてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「B.お茶会で振舞われる料理」でした!

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まとめ

懐石とは元々は「会席」や「ふるまい」と同じ意味で、お茶会でお茶を飲む前にもてなしの意味で振舞われる料理のことであった。
また、懐石とは火などで温められた石という意味もあり、寒い時期には懐石を懐に入れることによって暖を取っていた。
現在では懐石料理はお茶を美味しく飲むための料理となっており、会席料理は主にお酒と一緒に楽しむ料理となっている。
お茶を飲む前に軽い食事を取ることには、空腹時にお茶を飲むと胃に強い刺激があることから、胃を保護する意味合いもある。