この雑学では、さんまの寄生虫について解説します。
雑学クイズ問題
江戸時代、さんまは何に使われていた?
A.灯火の油
B.家畜の餌
C.薬
D.出汁
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
さんまに寄生する虫たち
さんまがおいしい季節!しかし…
食欲の秋。そんな食べ物が美味しい秋が旬の食材と言えば「さんま」ですね!
スーパーにさんまが並び始めると何だか嬉しくなっちゃいます!
既に開いてあるものと、捌かずに一匹そのままのものとありますが、いつも何となく捌いていない方を買ってしまう筆者です。
しかし先日事件が起きました。
なんと、さんまのお腹に黒い糸状のものが生えていたのです…!
「まさか寄生虫…?!」と思い引っこ抜いてみたら案外普通に抜けました。
そもそも寄生虫がついてたさんまって食べれるの?!と思い、これからの季節に気を付けたいさんまの寄生虫についてまとめてみました。
さんまの寄生虫の種類
サンマヒジキムシ(別名:ペンネラ)
面白い名前ですね!
ヒジキに似ていることからこの名前がつきました。
色は黒色で、体長は7cm程です。
寄生場所は体の表面で、頭部をさんまの体に埋没させてくっついています。
筆者のさんまに付いていたのもまさにこれで、寄生虫としてはよくくっついている事が多いようです。
ただ、お店に並べられるまでの間にだいたいは引き抜いて処理されてしまうので見かけることは少ないです。
人間には寄生しないので万一食べてしまっても害は無いとのこと。
でも念のため引っこ抜いてちゃんと火を通して食べたほうが良さそうですね…!
サンマウオジラミ
サンマウオジラミはさんまの体表に寄生する虫です。
色は茶褐色で体長は3mm~6mm程。
水揚げされる時にだいたいは取れてしまうので見かけることはほとんどありませんが、寄生虫がいた場所には黒く丸い跡が残ってしまいます。
人間に寄生することもないようですし、サンマウオジラミ自体もさんまの筋肉までは寄生しないようなので、食べる際は気にしなくて良いとのことです。
万一くっついていたら取り除いてしまいましょう。
ラジノリンクス
さんまなどの青魚の内臓に寄生します。
赤もしくはオレンジっぽい色をしていて、体長は2~3cm程。
捌いて開いたら内臓にいたり、さんまの肛門から出てきてたりもするようです。
こちらも人間には寄生しません。万一食べてしまっても害はないとのこと。
はらわたを取り除かないで焼いても、赤いので気づきやすいかもしれませんね。
アニサキス
寄生虫の中でも一番厄介なのがこのアニサキスです。
正確に言うとアニサキスの幼虫が寄生するようです。
見た目は白い糸状で体長は2~3cm。
このアニサキスの幼虫を、生もしくは加熱が不十分な状態で食べることによって食中毒になってしまいます。
症状は、激しい腹痛・嘔吐・じんましんなどがあります。
このような症状が起きたら速やかに病院へ診察に行くことをオススメします。
アニサキスの予防法としては、なるべく新鮮な魚を選び、すぐに内臓を取り除くようにしてください。時間が経つと内臓から筋肉へ移動する場合もあるようです。
また、十分に加熱することが予防法として非常に効果があります。
アニサキスの幼虫は熱に弱く、60℃では1分程度、70℃では瞬時に死滅してしまいます。
逆に冷凍も効果があり、-20℃で24時間冷凍すれば死滅もしくは弱って感染力が無くなるそうです。
さんま以外にも、サバやイカ、アジ、イワシなどの内臓に寄生することがあるので要注意ですね。
おまけ-さんまの雑学
これは「秋に獲れる刀のような魚」というところからこの漢字になりました。
今では秋の味覚として代表的な食べ物ですが、実は江戸時代には食べられていなかったそう。
その時代は脂の少ない淡泊な魚が上品な食べ物で、脂の多いさんまは下品とされていました。
そのため庶民すらも食べなく、用途と言えば灯火用の油として使われる程度。
しかし、このさんまが食べられるようになったきっかけがありました。
それは江戸時代に幾度となくおきた火事です。
あまりにもたくさんの火事が起きたことと、江戸の人口の増加により、食べ物を好き嫌いで選んでいられなくなりさんまが食べられるようになりました。
それでも武士はさんまが刀に似ていることから食べるのを避けていたそうです。
こんなに美味しいさんまが食べられるようになったきっかけがまさか火事とは驚きですね!
注目記事
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「A.灯火の油」でした!
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全て解けたら雑学王かも!?
【目指せ雑学王】面白い雑学クイズ問題集!【解説付き】
今がさんまの美味しい季節!寄生虫には気を付けましょう!
まとめ
さんまの寄生虫のほとんどは人には寄生せず無害である。
しかしアニサキスは食中毒を引き起こすなど、害があるので要注意する必要がある。
寄生虫による食中毒予防としては新鮮な内に内臓を取り除き、十分に加熱することが効果的。
-20℃以下で24時間冷凍するのも良い。
また、さんまは江戸時代はほとんど食べられておらず、灯火用の油として使われていた。
多発する火事と人口の増加により、さんまは食されるようになった。