【誤用続出】王道とは本来どういう意味?語源由来も解説

この雑学では、誤用されがちな「王道」という言葉の本来の意味や語源由来について解説します。

雑学クイズ問題

王道とはどういう意味?
A.ベタな展開
B.力で統治すること
C.楽な道
D.正しい方法

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

【誤用続出】王道とは本来どういう意味?語源由来も解説

よく間違われる王道の意味

「王道」という言葉を使ったことがありますか?
実はこの「王道」という言葉ですが、ほとんどの人が意味を間違えて使っている誤用されがちな日本語の筆頭となります。

よくドラマや映画を見た時に「王道な展開だな」と言ったり、何かを実行する時に「王道で行く」といった表現をしますよね。
一般的には「正攻法」であったり、「ベタな展開」といった意味で使われている「王道」ですが、実は違う意味だって知っていましたか?

時代の変化と共に言葉の意味も変化していきますが、「王道」についても元々は全く違う意味で使われていた言葉でした。
今回はこの「王道」という言葉の意味をわかりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!


王道とは本来どういう意味?

それではさっそく「王道」という言葉について解説します。
インターネットや辞書で「王道」について調べると、以下の意味であることがわかります。

1.帝王が仁徳をもととして国を治めるやりかた。
2.楽な道。近道。

このように「正攻法」であったり、「ベタな展開」といった意味とは全く違う意味であることがわかりますよね!

王道という言葉の語源

王道は主に2つの意味で使われていますが、それぞれの意味の語源について解説します。

王道・覇道

帝王が仁徳をもととして国を治めるやりかた」とは古代中国の孟子が説いた王の道の考え方です。
孟子は「小国であっても人民や他国はその徳を慕って心服するようになる」と説き、特によって国を治めることを王道としました。

王道の対義語に「覇道」という言葉があります。
「覇道」は仁徳ではなく、力によって国を制するやり方で「王道」とは真逆の意味を持っています。

国を統治する上で理想的な方法は、力で制する覇道ではなく、仁徳を持って治める王道とされていたため、これが転じて「正攻法」「定番」「定石」などの意味で使われるようになったと言われています。

王の道(Royal Road)

アケメネス朝ペルシアに建設された古代の公道で「王の道(Royal Road)」という道がありました。
紀元前6世紀頃から紀元前4世紀までは存在していたそうで、当時はその利便性の高さから迅速な交通と通信を可能としていました。

つまり「王の道(Royal Road)」は普通の道よりも最短で進むことのできる道でした。
このことから「最短で進める=安易な道」という意味に転じて「楽な方法」であったり「近道」という意味で使われるようになりました。

「ベタな展開」の事を王道といいますが、これも「安易な考え方」という意味から、「多くの人が選びそうなやり方」や「ありがち」という意味で使われています。
また「学問に王道なし」という言葉もありますが、これも「近道」や「楽な道」といった意味で使われています。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「C.楽な道」でした!

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まとめ

王道は「正攻法」や「ベタな展開」といった意味で使われているが誤用である。
王道の本来の意味は「帝王が仁徳をもととして国を治めるやりかた。」や「楽な道。近道。」である。
力で治める「覇道」に対して、帝王が仁徳をもととして国を治めるやりかたである「王道」が正しい方法であると考えられたことから「正攻法」という意味で使われるようになった。
また古代に「王の道(Royal Road)」という公道が存在し、最短距離で移動できる便利な道だった事から「楽な道」という意味で使われるようになった。