この雑学では「浮き足立つ」という言葉の本来の意味や語源由来を解説します。
雑学クイズ問題
「浮足立つ」の正しい意味は?
A.不安で落ち着かない
B.喜んで浮かれている
C.じたばたもがいている
D.背伸びをする
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
浮き足立つとは本来どういう意味?語源や由来も解説
間違えた使い方
日本語は難しく時代と共に意味が変化したり、そもそも本来の意味を知らずに使っている言葉がたくさんあります。
その本来の意味を知らずに間違えた意味で使われている日本語に「浮足立つ」という言葉があります。
皆さんは「浮足立つ」という言葉を聞いた時にどんな状態を思い浮かべますか?
おそらくは「喜んで浮かれている」といった状況をイメージしたのではないでしょうか?
何かいい出来事があったりして喜んでいて落ち着きがないと「浮足立つんじゃない!」と声を掛ける人っていますよね。
実はこの使い方は間違いであり、本来の「浮足立つ」という言葉の意味とは異なります。
今回は浮足立つという言葉の意味や語源由来についてもわかりやすく解説しますので、最後まで読んでいってくださいね!
「浮足立つ」の正しい意味
それではさっそく「浮足立つ」という言葉の正しい意味を解説します。
辞書などを調べても正しい意味が記載されていますが、本来は以下の意味で使われる言葉です。
・不安や恐れで落ち着きを失う
・逃げ腰になる
どちらかというと嬉しいことがあって浮かれているというポジティブなイメージの言葉だと思われていますが、実は全く逆で不安な状態を表すネガティブな言葉となります。
おそらくは「浮足立つ」の「浮く」という字から、気分が浮いている、または高揚しているといった意味と間違われ、誤用が増えていったのだと考えられます。
以上の事から、不安で落ち着きの無い人に対して「浮足立ってない?大丈夫?」と声をかけるのが正しい使い方となります。
「浮足立つ」の語源
続いては「浮足立つ」の語源について解説します。
そもそも「浮足」とは、かかとが地面についていない状態を表す言葉であり、つま先立ちした状態をイメージして頂ければわかりやすいと思います。
実際につま先立ちをしてみるとわかりますが、なんだかふらふらしてとても不安定な状態ですよね?
このような状態であることから転じて「浮足」は落ち着かない状態や逃げ腰になっている状態を表現する言葉となりました。
このように語源まで覚えておくと「浮足立つ」という意味を今後も間違えずに覚えていられますよね?
もしも「浮かれている」という慣用句を使いたい時は、「浮足立つ」ではなく「足が地に着かない」と表現するのが正しいでしょう。
「足が地に着かない」は不安な状態の意味もありますが、嬉しくて気分が高揚している状態という意味も含む慣用句です。
「浮足立つ」も「足が地に着かない」も同じように聞こえますが、本当に日本語って難しいですよね。
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「A.不安で落ち着かない」でした!
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まとめ
「浮足立つ」という言葉は「喜んで浮かれている」という意味で使われているが本来の意味とは違う。
本来の「浮足立つ」の意味は、「不安や恐れで落ち着きを失う」「逃げ腰になる」である。
浮足という言葉はかかとがついていないつま先立ちの状態のことであり、不安定な体勢であることから転じて「不安で落ち着かない」といった意味になった。
「喜んで浮かれている」という意味の正しい慣用句は「足が地に着かない」である。