お茶を濁すの意味・由来や語源・使い方をわかりやすく解説!

この雑学では「お茶を濁す」という言葉の意味や語源由来、正しい使い方などをわかりやすく解説していきます。

雑学クイズ問題

「お茶を濁す」の意味として正しいのはどれ?
A.料理の味を台無しにすること
B.その場の空気が悪くなってしまうこと
C.話の核心部分にせまること
D.適当な発言などでその場を取り繕うこと

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

お茶を濁すの意味・由来や語源・使い方をわかりやすく解説!

日本語の様々な慣用句

日本語には様々な慣用句があって日本人ですら使いこなせないものもたくさんありますよね。
小説など本を読んでいるとよく慣用句が登場しますし、日本人らしい言い回しがとても趣深いものに感じます。

そして、日常的にその場に応じた慣用句を使いこなせるととてもかっこいいですよね。
普段から使う事の多い慣用句の代表的なものとして「お茶を濁す」というものがあります。

しかし、この「お茶を濁す」という慣用句について正しく意味を理解して使い方を覚えているでしょうか?
今回はそんな日常的に使用頻度の高い「お茶を濁す」という意味やその由来まで幅広く簡単に解説していきます。


「お茶を濁す」という言葉の意味

それではさっそく「お茶を濁す」という言葉の意味について解説していきます。
「お茶を濁す」という慣用句について辞書などで調べると、以下のような意味であることがわかります。

・適当な態度や発言でその場を取り繕うこと
・いいかげんなことを言って一時しのぎをすること

以上のことから、簡単にいってしまえば都合が悪くなった時にごまかしたりすることと覚えておくと覚えやすいです。
使い方としては「喋りたくない話題を振られたのでお茶を濁すことにした。」といった使い方が正しいですね。

例えば「この前の仕事の件はどうなった?」と聞かれた時に「概ね順調です。そういえば今日はいい天気ですね!」などの会話をするのが典型的な「お茶を濁す」ことです。
普段から都合の悪いことが起こった時には、ついついこの「お茶を濁す」ということをやっている人も多いのではないでしょうか?

「お茶を濁す」という言葉の由来

それではそもそも適当な発言などでその場を取り繕ったり一時しのぎすることを「お茶を濁す」という言うようになったと思いますか?
実は「お茶を濁す」という言葉の語源や由来は諸説あるとされているんです。

一般人はお茶を立てられないから

現在でもそうですが、本格的なお茶を立てるのには技術が要求されて普通の人はお茶を立てることが出来ないですよね。
茶道を習っている人であればお茶を立てることが出来ますが、普通の人はきっと適当にかき混ぜてお茶を立てることになります。

それと同じで昔の人もお茶会などを開いて、お茶を立てて楽しむことが出来るのは貴族などの階級の高い一部の人だけでした。
そのため、一般人はお茶を立てる作法などを知らないことから、お茶を立てる時に適当な作法でお茶を立てて、お茶を濁らせることになります。

一般人がお茶を立てる時に適当にそれらしく振る舞って一時しのぎをすることが「お茶を濁す」という慣用句の由来になったということですね。

お茶会で話を逸らすのに使われたから

もう一つの由来としては「お茶会で話を逸らすために使われたこと」が挙げられます。
理由としてはお茶会の時に触れられたくない話題が出た時に、お茶の濁り具合を話題に出すことによってその場をしのごうとしたという話が残っているからです。

お茶の濁り具合で話題をすり替えようとするなんてかなり無理があるように思えますよね。
しかし、話している相手が急にお茶の濁り具合の話を持ち出したら場合、これは相手にとってタブーなんだと空気を読んであえてお茶の濁り具合の話に合わせてあげていたのかもしれません。

そう考えると「お茶を濁す」という慣用句はなんとも日本人らしいものだと思えてきますよね。
以上が「お茶を濁す」という言葉の意味や使い方、語源由来についてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「D.適当な発言などでその場を取り繕うこと」でした!

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まとめ

お茶を濁すという慣用句の意味は「適当な態度や発言でその場を取り繕うこと」「いいかげんなことを言って一時しのぎをすること」である。
使い方としては相手に振られたくない話題を振られた時や、その場の空気が少し悪くなりそうになった時に取り繕うとしたり一時しのぎをする時に使うのが正しい。
お茶の濁すの語源由来は、お茶の作法を知らない一般人が適当にお茶を立ててそれらしくお茶を立てたように取り繕うことから誕生したとされている。
または、お茶会などで振られたくない話題を振られた時などに、お茶の濁り具合の話を持ち出してその場をしのごうとしたという説も存在している。