鏡餅の意味や由来とは?正月飾りはいつからいつまでの期間に飾る?

この雑学では正月飾りの鏡餅の意味や由来、正月飾りをいつからいつまでの期間に飾るのかを解説します。

雑学クイズ問題

鏡開きのマナーで正しいのはどれ?
A.フォークとナイフで切り分ける
B.餅を包丁で切り分ける
C.餅を木槌で叩き割る
D.餅を刀で真っ二つにする

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

鏡餅の意味や由来とは?正月飾りはいつからいつまでの期間に飾る?

クリスマスが終わるとすぐに正月の準備!

12月25日までは街中がクリスマスムード一色になっていますよね。
しかし、12月25日でクリスマスが終わった途端にライトアップが無くなっていき、飾りも片づけられてしまいます。

昨日まで連日クリスマスで賑わいを見せていた街中が一変して、クリスマスが嘘のようだった感じがしますよね。
クリスマスが終わるとすぐに年末に向けて大掃除を始めたり、正月飾りをつけたりでまた大忙しになります。

クリスマスの飾りが正月の飾りへと一気に付け替えられるのも印象がガラッと変わる原因かもしれませんね。
今回は正月飾りの中でも「鏡餅」にスポットライトをあてて、意味や由来、いつからいつまでの期間飾るものなのかを解説します。


鏡餅を飾る意味と由来

まずは鏡餅を飾る意味や由来について解説していきます。
正月には豊作や幸福をもたらす「年神様」と呼ばれる神様が降りてくるのですが、鏡餅は年神様への供え物になります。

鏡と言われれば四角いものを想像される方も多いかもしれませんが、昔の鏡は丸い形をしていました。
そのことから、この丸い餅のことを「鏡餅」と呼んでいるんですね。

そして、鏡には神様が宿ると考えられていたことから、神事の際にはよく鏡が使われていました。
鏡は「三種の神器」の一つとして数えられていて、「八咫鏡(やたのかがみ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」「草那芸之大刀(くさなぎのたち)」は伝説として残っていますよね。

そんな重要なアイテムである鏡に似せて作られた鏡餅には、迎え入れた年神様と一緒に新年を祝う意味合いがあるのです。

鏡餅の飾り付けにも意味がある

鏡餅にも様々な装飾が施されていますよね。
実はその飾りの一つ一つにも意味があるって知っていましたか?

橙(だいだい)

鏡餅の上に乗っている果物ですが、これは「橙」と呼ばれるものです。
橙には家が「代々(橙)栄えますように。」という意味が込められています。

裏白(うらじろ)

裏白は飾られているの葉のことであり、葉の裏側が白色であることから裏白という名前です。
後ろ側に暗さがないことから清廉潔白であることを表していて、家族が繁栄することと長寿の願いが込められています。

ゆずり葉

ゆずり葉は鏡餅の下に敷いてある葉のことです。
新しい葉が出てくると古い葉が落ちるということから、福を家族に代々受け継いでいくという意味があります。

御幣(ごへい)・紙手(しで)

赤と白の紙がギザギザの形となって垂れ下がっていますが、これは「御幣(ごへい)」または「紙手(しで)」と呼ばれます。
赤い色には魔除けの効果があるとされていて、白一色のものもあり、白色だけのものを「紙手(しで)」と呼びます。

昆布(こぶ)

昆布については「よろこぶ」の語呂合わせで縁起が良いことから飾られています。

三方(さんぽう)

三方(さんぽう)は鏡餅を乗せている台座のことです。
古くから神様や身分の高い人への供え物は、この「三方」に乗せて献上するのが習わしとなっています。

鏡餅はいつからいつまでの期間飾る?

続いては鏡餅をいつからいつまでの期間に飾っておくのかについて解説します。

鏡餅はいつから飾る?

まずは鏡餅をいつから飾るのかについてです。
鏡餅に限らず正月飾りは門松を飾りはじめるいわゆる「松の内」である12月13日に飾り始めるものだとされています。

しかし、12月25日にクリスマスを控えていることから日本でクリスマスより前に正月飾りを飾っているのはあまり見かけません。
鏡餅を飾りはじめるのはクリスマスを終えた12月26日以降が良いでしょう。

12月28日という日付の「八」が末広がりであることから縁起が良く、12月28日に鏡餅を飾りはじめるのが一般的です。
12月29日は「二重苦」という語呂であることや、12月31日は「一夜飾り」となってしまうことから避けた方が良いでしょう。

鏡餅はいつまで飾る?

続いてはいわゆる「鏡開き」についてです。
鏡開きにはお供えをしていた鏡餅を割ってみんなで食べるのが習わしとなっていますよね。

鏡餅を食べることによって神様の力を頂いて無病息災を願うための行事となっています。
一般的な鏡開きについては1月11日となっていますが、地域によって鏡開きの日付に差があるようです。

関西などでは1月20日に鏡開きを行う地域もあるそうなのでチェックしてみてくださいね。
鏡開きの際に餅を包丁などの刃物で切り分けるのは、神様に対して刃を向けるという意味合いから縁起の悪いことだとされています。

そのため、木槌などの硬いものを使って鏡餅を割るようにして食べてくださいね。
以上が鏡餅の意味や由来、いつからいつまで飾るのかについてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「C.餅を木槌で叩き割る」でした!

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まとめ

鏡餅は正月に降りてきて豊作や幸福をもたらす年神様へのお供えものである。
昔の鏡は丸く、鏡は神の宿る神聖なものと考えられていた事から、餅を鏡の形に似せて鏡餅としたのが由来である。
鏡餅の装飾の一つ一つにも全てに意味が込められている。
鏡餅を飾りはじめるのは12月13日以降で一般的には12月28日が縁起が良く、12月29日と12月31日は縁起が悪いとされている。
鏡開きは一般的には1月11日となっているが地域によって異なり、鏡開きの際に鏡餅を包丁で切り分けてはいけない。