この雑学では親知らずの意味や由来、語源についてや、親知らずが生える人と生えない人の違いについて解説します。
雑学クイズ問題
親知らずの名前の由来とされているものは?
A.孤児に多く生えていたことから
B.親不孝な人に生えるとされていたから
C.奥に生えていて本人しか気づかないから
D.生えることを知る前に親が亡くなることから
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
親知らずの意味・由来・語源とは?生える人と生えない人の違いを解説!
生えてくると厄介な親知らず
皆さんは親知らずが生えてきた経験はありますか?
親知らずは最初は違和感を覚える程度ですが、時間が経過するのにつれて段々と痛みを伴っていって、最終的には腫れあがってご飯を食べるのも辛くなりますよね。
実は親知らずは通称であって正式名称は「下顎第三大臼歯」および「上顎第三大臼歯」となっています。
他の歯は「前歯、奥歯、犬歯、乳歯」など一般的にはわかりやすい名称で呼ばれていますが、親知らずに関してはどこの部位の歯なのかがわかり辛いですよね。
そこで、今回はなぜ親知らずという呼び方が一般的なものになったのか、親知らずの意味や由来・語源について調べてみました。
更に、なぜ親知らずが生える人と生えない人がいるのか、その違いについても解説していきます。
そもそも親知らずの意味とは?
さっそく親知らずについて解説していきます。
そもそも「親知らず」とは何なのかというと、主に10代後半から20代前半に生え始める一番奥にある上下の歯のことです。
現代人の中でも特にアジア系や欧米、ヨーロッパ系の人種は顎が小さいことから、親知らずが生えてくるスペースがなく、結果として親知らずが横向きなど変な方向に生えてくることが多いそうです。
親知らずは正常な向きで生えれば問題はないのですが、変な方向に親知らずが生えることによって痛みが伴ったり、歯ブラシが届きにくくなりばい菌が繁殖して虫歯や歯肉炎などのトラブルを引き起こします。
そのようなトラブルが起きてしまった場合にはやはり抜歯が必要となります。
抜歯は年齢が上がれば上がるほど顎骨と歯根が癒着することから、親知らずはなるべく若いうちに抜歯することが勧められているいます。
親知らずの由来・語源とは?
続いて親知らずの由来・語源についてです。
由来については諸説あるそうですが、その中でも有力な説としては、昔の日本人の平均寿命に関係があるようです。
現代では医療が発達したことから80歳ぐらいまで生きられるようになりましたよね。
しかし、昔は人間の平均寿命が50歳程度だったそうで、「親知らず」はそのころに誕生した言葉なんです。
親知らずが生え始めるのは10代後半から20代前半にかけてなので、そのころには親が亡くなっていることが多く、親が知ることなく生える歯であることが由来・語源となって、「親知らず(親不知)」と呼ばれるようになったそうです。
他の説としては、通常の歯が乳歯が抜けて生え変わって永久歯が生えるのに対して、親知らずは生え変わることなくいきなり生えることが由来・語源となっている説もあります。
永久歯の親を乳歯としているということですね。
親知らずが生える人と生えない人の違い
最後に親知らずが生える人と生えない人の違いについて解説していきます。
親知らずは誰にでも必ず生えてくる歯ではなく、統計では4人に1人の割合で親知らずが生えない人もいるそうです。
しかし、あごの中に埋まっている人や4本のうち1~2本しか生えない人がいるなど、親知らずの生え方には非常に個人差があることから、正確な統計を取ることは難しいようです。
それでは、なぜそこまで親知らずの有無に違いがあるのかというと、人類の進化に関係があるそうです。
動物が環境に適応して様々な進化を遂げているように、人間もまた時代によって進化します。
古代人は現代人に比べて硬い食べ物を食べる機会が多かったことから顎が発達していましたが、現代人は柔らかいものを食べるようになり顎が小さく進化していきました。
現代では親知らずが必要なほど硬い食べ物が少なくなったことから親知らずの必要がなくなり、進化の過程でそもそも親知らずが生えてこない人間も現れ始めたと考えられています。
現在はまだ研究段階であって、親知らずが生える人と生えない人の違いは根本的には判明していません。
しかし、人間が進化の過程で親知らずを必要としなくなってきた説が正しいとするならば、遠い未来では親知らずが生える人間がいなくなっていることも考えられますよね。
以上が親知らずの意味・由来・語源や親知らずが生える人と生えない人の違いについてでした、いかがでしたか?
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D.生えることを知る前に親が亡くなることから」でした!
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まとめ
親知らずとは10代後半から20代前半にかけて生え始める奥歯のことであり、正式名称は「下顎第三大臼歯」および「上顎第三大臼歯」である。
昔の日本人の平均寿命が50歳だったことから、親が子供の奥に歯が生えてくるくることを知らずに亡くなることが多く、そのことが由来で親知らずと呼ばれるようになったとされている。
親知らずが生える人と生えない人の根本的な違いは判明していない。
しかし、人間の進化の過程で硬いものを食べる機会が減ったことで、親知らずが必要なくなってきたことから、親知らずが生えない人も生まれるようになったとされている。