この雑学では「天の邪鬼」という言葉の意味や語源由来、使い方についてもわかりやすく解説します。
雑学クイズ問題
天の邪鬼とはどういう意味?
A.天からやってきた鬼
B.わざと人と逆の行動をする人
C.感情の起伏が激しい人
D.疑心暗鬼で落ち着きのない人
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
天の邪鬼の意味や語源由来とは?使い方もわかりやすく解説。
たまに使う難しい言葉
普段から使っていない言葉を急に使われたりすると一瞬頭が混乱してしまうことがありますよね。
小説などを読んでいる時には特に文学的な言い回しが多かったりするため、その言葉の意味を辞書で調べてしまう事もあります。
毎年のように新語・流行語大賞などで聞いたことがない言葉を見かけますが、日本に古くからあるかっこいい文学的な言葉も覚えておきたいところです。
そんな日本語の中に普段はあまり使わない「天の邪鬼」という言葉がありますよね。
「あの人は天の邪鬼(あまのじゃく)だなー。」といった使い方をしますが、いったいどのような意味になるのか、そして語源由来まで知っていますか?
今回は「天の邪鬼」という言葉の意味や語源由来、正しい使い方などを簡単に解説していきますね。
天の邪鬼の意味と使い方とは?
それではさっそく「天の邪鬼」という言葉の意味や使い方について解説していきます。
「天の邪鬼」という言葉を辞書などを使って調べてみると、以下のような意味の言葉であることがわかります。
・わざと人とは逆の行動をする人
・なんでもさからったをする性質の人
・四天王や執金剛神にふみつけている悪鬼
このようにわざと人とは逆の行動をする人のことを意味し、簡単にいえば「ひねくれもの」という言い方がぴったりですよね。
学校や会社にも人の発言になんでも反対して、その人にあわせればまた反対する面倒な人っていますよね。
そのような人に対して「天の邪鬼な性格をしている人だ。」というのが正しい使い方となります。
普段から会話をしている時にもなんでも否定から入る人はいますが、あまりそういう人にはなりたくないものです。
天の邪鬼の語源由来とは?
続いて「天の邪鬼」という言葉の語源由来について解説していきます。
天の邪鬼は仏教の考えでは人間の煩悩を表す象徴とされていて、四天王や執金剛神に踏みつけられている悪鬼のことです。
日本古来から伝わる天の邪鬼の語源由来となった人物は「天稚彦(アメノワカヒコ)」と「天探女(アメノサグメ)」の二人です。
天稚彦は天照大神によって葦原中国を平定するために地上へと遣わされましたが、その務めを忘れて大国主神の娘と結婚をして戻ってくることはありませんでした。
次に天照大神は「雉名鳴女」という人物を遣わすのですが、天稚彦に仕えていた天探女の告げ口によって矢で射殺してしまいました。
しかし、その放った弓矢が天から打ち返されてしまい、天稚彦は命を落としてしまいます。
天探女という人物は天の動きや未来、そして人の心などがわかってしまう人物であったとされていて、この伝説の後には「天の邪鬼」という鬼になってしまったとされています。
人の心がわかってしまうゆえに、わざと反対のことをして人を困らせる悪鬼になったということですね。
天探女は元々は悪い鬼などではなかったのですが、告げ口をして天照大神、つまり天の意図を邪魔する鬼、「天の邪鬼」と呼ばれるようになってしまったのでした。
以上が「天の邪鬼」という言葉の意味や語源由来、使い方についてでした、いかがでしたか?
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「B.わざと人と逆の行動をする人」でした!
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まとめ
「天の邪鬼」という言葉は「わざと人とは逆の行動をする人」「なんでもさからったをする性質の人」という意味である。
仏教では人間の煩悩を表す象徴と考えられている悪鬼である。
語源由来となったのは「天稚彦(アメノワカヒコ)」と「天探女(アメノサグメ)」の二人の伝説である。
天探女が天の邪魔をしたことや、人の心がわかることからあえて逆の事をして人を困らせる鬼となってしまったことから「天の邪鬼」という言葉が誕生した。