豚は筋肉が多くデブではない、体脂肪率は人間のモデル並。

今回は「豚」にまつわる面白い話ということで、動物の雑学を紹介します。
人間の間では「デブ」の代名詞となっている豚ですが、実は豚はデブではないってご存じでしょうか?

確かに丸々としており、たくさんの食べ物をモリモリと食べていることから、太っているイメージがあるかもしれません。
しかし、体脂肪率は意外と低く、人間と比べても運動神経は良い方なのです。

豚は筋肉質でデブではない

冒頭で解説したように、豚は実はかなり筋肉質で力持ちであり、決してデブではありません。
人間と力比べをすると人間は引きずられてしまいますし、豚に体当たりをされれば吹き飛んでしまうでしょう。

特に野生の豚は家畜の豚よりも筋肉が発達しており、土の中にある植物も堅い鼻を使って掘り返して食べます。
そのため、人間と比べてかなり背筋が発達しています。

体脂肪率はモデル級

それでは豚がどれほど筋肉質なのかというと、野生の豚は体脂肪率が10%を下回っています。
男性のトップアスリートでも体脂肪率が10%を下回ることは珍しく、どれほど身体が筋肉質なのかがわかりますよね。

また、あまり運動をせずに食べてばかりの家畜用の豚でも、体脂肪率は14%~18%となっています。
この体脂肪率は人間の女性で言えば、お腹にくびれが出来て筋肉質であり、モデル級の体脂肪率ということになります。

このように、イメージだけで判断されていますが、身体が丸々として大きいというだけで、豚はデブではないのです。
力士がデブと言われないのと同じで、豚についても脂肪の下には強靭な筋肉を持っているのでした。

足も意外と速い

豚はあまり走り回るイメージが無いかもしれませんが、走ると意外と足もそこそこ速いです。
特に野生の豚については時速40kmで走ることが出来るため、人類最速であるウサインボルトの時速38kmよりも速いことがわかります。

家畜の豚は野生の豚よりも走る速度が遅いですが、それでも時速20kmで走ることが出来るため、イメージよりも速いかと思います。
少なくとも、普段運動をしていない大人は、豚と徒競走をしても勝つことは出来ないのです。

また、先ほど豚に体当たりをされたら、人間は簡単に吹き飛ばされるというお話もしましたよね。
豚の体重は100kg~200kgもあることから、小型~中型バイク並の重量であることがわかります。

バイクに時速40kmで衝突されるとただでは済まないのと同じで、豚に時速40kmで体当たりされれば人間の身体はひとたまりもないのです。
例え20kmで突進されたとしても、ケガをしてしまいますよね。

豚にまつわるもう一つの誤解

最後に豚にまつわるもう一つの誤解について紹介します。
人間は汚い部屋に対して、比喩表現で「豚小屋」という言葉を使いますよね。

しかし、これは豚に対しての誤解であり、実際には豚は不潔などではなくとても綺麗好きな動物です。
豚の住処は汚れているように見えますが、自分の寝床となる場所や、餌場の近くなどでは糞をしない動物なんですね。

人間もトイレの近くで寝たり食べたりしたくないのと一緒で、豚も気にかけているのです。
他の動物はあまりこうした習性がないことから、豚は動物の中でも綺麗好きだということがわかります。

以上が豚の筋肉についてや生態にまつわる雑学でした。


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まとめ

豚は「デブ」の代名詞になっているが、実は筋肉質で力持ちであり、デブという訳ではない。
野生の豚の体脂肪率は10%以下で人間で言えばトップアスリート並、家畜の豚でも体脂肪率は14%~18%であり女性モデル並の体脂肪である。
また、野生の豚はウサインボルトよりも速い時速40kmで走り、家畜の豚も時速20kmとそこそこ速く走ることが出来る。
汚い部屋を「豚小屋」と呼ぶが、豚は寝床や餌場の近くでは糞をしない習性があり、どちらかといえば綺麗好きである。