カンガルーの語源や由来、実は「跳ぶもの」という意味がある。

今回は「カンガルーという名前の語源・由来」ということで、動物にまつわる雑学を紹介します。
実はカンガルーという言葉にもちゃんとした意味があり、日本語にすると「跳ぶもの」という意味になるのはご存じでしたか?

カンガルーの語源や由来

それではさっそく「カンガルー」という動物の語源や由来について解説していきます。
カンガルーを発見して世界を広めるきっかけとなった人物は「ジェームズ・クック」でした。

「キャプテン・クック」として知られているイギリス人海軍士官で、イギリスの領土とするためにオーストラリアへ訪れていました。
オーストラリアに上陸して探索をしていたクック船長は、その時初めておなかの袋で子供を育てている動物を発見しました。

そこで、オーストラリアの原住民であるアボリジニにその動物のことについて尋ねました。
そして、アボリジニが現地の言葉でクロカンガルーを指す「ganguruu(ガングルー)」だと教えたことが語源や由来となり、そのまま英語で「kangaroo(カンガルー)」となったんですね。

「ganguruu(ガングルー)」は現地の言葉でそのまま「跳ぶもの」という意味があることから、カンガルーが走り回る姿を見て名付けたことが容易に想像できますよね。

実はワラビーもカンガルー

オーストラリアにはカンガルーによく似たワラビーという動物がいますが、実は同じ動物です。
カンガルーとはカンガルー科に属する動物の総称で、実際にワラビーとカンガルーの生態には違いがないそうです。

そのため、オーストラリアでは大型のものを「カンガルー」、小型のものを「ワラビー」と区別しています。
ちなみに、中型のものは「ワラルー」と呼ばれていて、これらの動物をすべて含めて「ルー」と呼びます。

カンガルーの語源にまつわる俗説

カンガルーの語源については面白い俗説が存在しています。
実はカンガルーの語源が「私はわからない」であるという説が存在しています。

オーストラリア大陸の探索の際に初めてカンガルーを見かけたクック船長は、同行しているアボリジニに「あれは何だ?」と尋ねました。
アボリジニは外国の言葉でカンガルーをどう表現するのかわからず「私はわからない」と返事しました。

この「私はわからない」がアボリジニの言葉で「カンガルー」だったとされていて、クック船長たちが「カンガルー」を動物の名前と勘違いしたという説です。
しかし、このお話に関しては文献なども残っておらず、全く根拠がないそうで、いわゆる俗説として知られています。

以上がカンガルーの語源や由来についてでした。


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まとめ

「カンガルー」という言葉はアボリジニが使っていた現地の言葉が語源・由来となっている。
アボリジニの言葉で「ganguruu(ガングルー)」は「跳ぶもの」を意味しており、そのまま英語で「カンガルー」となった。
カンガルーを世界に広めたのはクック船長であり、オーストラリア大陸の探索中に発見してアボリジニに何という動物かを教えてもらった。
他にもカンガルーが「私はわからない」という意味であるという説があるが、この説には根拠がないことから俗説だとされている。