座布団の裏表や前後の見分け方、正しい座り方を簡単に解説。

今回は「座布団の裏表や前後の見分け方」ということで、座布団にまつわる雑学を紹介します。
普段から座布団の裏表や前後について意識してい人も多いため、ほとんど人に知られていないんですよね。

知られていないだけで、しっかりと座布団は裏表や前後が決まっているのです。
また、座布団に座る際の正しい座り方や、やってはいけないマナー違反についても解説しますので、参考にしてください。

座布団の裏表や前後の見分け方

それではさっそく座布団の裏表や前後の見分け方について解説していきます。

座布団の裏表の見分け方

まずは「座布団の裏表の見分け方」についてですが、座布団は中央にしめ糸の房がついていますよね。
基本的にはこの房がついている方が座布団の表になるので、房を見ることにより座布団の裏表を一発で見分けることが出来るのです。

そのため、房がついていなくて縫い目しか見えない面については座布団の裏になります。
また、座布団にはしめ糸の房が両方にあるタイプや、そもそもしめ糸の房がないタイプのものもあります。

その場合は特に裏表を気にする必要が無いので、来客の際も裏表関係なく配置してしまって構いません。
どうしても座布団の裏表が気になるようであれば、房のついた座布団など、裏表のわかりやすい座布団を用意してみてくださいね。

座布団の前後

続いて「座布団の前後の見分け方」について解説します。
座布団を縫い合わせていくときの関係上、座布団には必ず縫い目のない面があります。

この縫い目のない面が「前」となるため、座った時に縫い目が無い面が正面にくるように座布団を敷くようにしてください。
汚れないように座布団カバーをしている人もいるかと思いますが、その場合はファスナーのついた面が「後ろ」になります。

座った時にファスナーのついた面がお尻の方にくるように座布団を敷いてください。

座布団の正しい座り方

続いて「座布団の正しい座り方」について解説します。
実は座布団に座る際にも作法が存在しており、作法を守ることにより美しい所作で座布団に座ることが出来ます。

座布団は下座が決まっているため、まずは座布団の下座側である左側へ座ってください。
次に、座りながら両手を使って体を座布団の方向へ向けます。

そのまま膝を使って座布団の上に乗り、正面を向いて座るのが正しい作法となります。
ちなみに、座布団に座ることは、正式には「座布団をあてる」と呼ばれているそうです。

やってはいけないマナー違反

最後に座布団に座る際にやってはいけないマナー違反についてです。
座布団に座る際に、座布団の上に立ってから座る人がいますが、これはマナー違反です。

座布団は足の裏で踏んではいけません。
必ず、座布団とは違う場所に座り、膝を使って移動して座布団に座るようにしてください。

また、座布団に座る際に「失礼します」と一声かければ、礼儀正しく好印象を与えることが出来ます。
以上が「座布団の裏表や前後の見分け方」「座布団の正しい座り方」についてでした。


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まとめ

座布団の中央にしめ糸の房がついているタイプのものは、しめ糸の房がついている方が座布団の表となる。
また、縫い目がついていない奉公が正面であり、座布団カバーなどに入れている場合は、ファスナーがついている方向が後ろである。
座布団を足の裏で踏みつけるようにして座布団に座ることはマナー違反である。
下座(左側)に一度座ってから、両手をついて膝で移動して座布団の上に乗り、正面を向きなおして座るのが座布団の座り方の作法である。