ヤマを張るの意味・語源・由来、「ヤマ」とは何のこと?

今回は「ヤマを張るの意味・語源・由来」ということで、日本語にまつわる雑学を紹介します。
ヤマを張るの「ヤマ」の語源は「軍師の山本勘助が関係している」「山師に関係している」などの説があるようです。

「ヤマを張る」の意味

既にご存じかと思いますが、まずは「ヤマを張る」の意味についてです。
「ヤマを張る」は「ヤマを掛ける」と同じ意味であり、以下のような意味を持つ日本語です。

・幸運をあてにして、推定のもとに準備をすること
・万が一の幸運を狙って投機的な冒険をすること

試験勉強などで、予め問題を予想してその部分だけを勉強することを「ヤマを張る」と言いますよね。
それでは、そもそも「ヤマを張る」の「ヤマ」とは何のことなのでしょうか?

「ヤマを張る」の語源・由来

続いて「ヤマを張る」という日本語の語源と由来について解説します。
実は語源や由来に関しては正確にはわかっておらず「軍師の山本勘助に関係している」「山師に関係している」などの説があります。

軍師の山本勘助に関係する説

まずは武田信玄に仕えていた軍師である「山本勘助」に関係するという説です。
山本勘助は知略に優れており、予想から立案された作戦がことごとく的中していました。

そのことが語源・由来となって「山勘(ヤマカン)」という言葉が誕生したとされています。
よく「ヤマカンが当たった・はずれた」なんて言いますが、これは山本勘助が関係していたんですね。

そして、その「山」から「ヤマを張る」という言葉が誕生したとされています。
山本勘助は川中島の合戦で討ち死にしてしまったのは、まさにヤマを張っていて、それが外れてしまったからなのかもしれません。

山師に関係する説

もう一つの説は「山師」という職業に関係する説です。
「山師」とは山を歩き回って鉱脈を見つけたり、山にある木々を売買する人のことですね。

山には様々な鉱脈があり、金山などを見つけた場合は大金持ちになれますよね。
そして、山師が鉱脈を見つけるために予測をつけることを「ヤマを張る」と呼んでいたそうなのです。

そのため、金の鉱脈を発見するなどの幸運をあてにして、予測したりすることを「ヤマを張る」と呼ぶようになったとされています。
山には金脈以外にも、鉄や銅、亜鉛、炭鉱などの鉱脈があり、それらを発見できれば大金持ちになれることから、山師はまさにヤマを張って投機的な冒険をしていたんですね。

以上が「ヤマを張るの意味・語源・由来」についてでした。


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まとめ

「ヤマを張る」とは「幸運をあてにして、推定のもとに準備をすること」「万が一の幸運を狙って投機的な冒険をすること」という意味があり、「ヤマを掛ける」とも言う。
語源・由来は諸説あり「軍師の山本勘助に関係する説」「山師に関係する説」など諸説ある。
軍師の山本勘助は作戦が見事に的中することから、「山勘」という言葉が生まれ、ヤマを張るについてもここから誕生した言葉だとされている。
山師は鉱脈を見つけるために、予測を立てて山を探し回ったことから、ヤマを張るという言葉が誕生したとも言われている。