フリーマーケットの本来の意味は”蚤の市”であり”自由”ではない。

今回は「フリーマーケットの本来の意味」ということで、英語にまつわる雑学を紹介します。
フリーマーケットはよく“free market”だと勘違いされていることから、「自由な市場」のことだと思われがちです。

確かに、参加者がそれぞれ古着などを自由に持ち込んで露天商をすることから、誤解されても仕方ないですよね。
しかし、フリーマーケットの本来の意味は「蚤の市」であり、全く「自由」とは関係がない言葉なのです。

フリーマーケットの本来の意味

フリーマーケット意味
それではさっそく「フリーマーケットの本来の意味」について解説していきます。
冒頭でも解説しましたが、フリーマーケットは「自由な市場」のことだと思われていますが、本来は「蚤の市」という意味なんですね。

参加者が自由に古着などの中古品を持ち込んでよいことから、「自由の市場」という誤った意味が広まってしまったと考えられています。
また、日本では「フリー」といえば「自由」を意味する”free”という単語を思い浮かべますが、正しくは”flea market”なのです。

日本人が誤解していた”free market”については、経済用語で「自由市場」のことであり、蚤の市とは全く意味のことなる言葉です。
しかし、最近の日本では「参加自由」ということをわかりやすくするために、意図的に”free market”と表記されることもあるようです。

“flea market”の意味

続いて”flea market”の意味についてですが、英語の“flea”には「蚤(ノミ)」という意味があるため、「蚤の市」と呼ばれているんですね。

また、”flea”にはほかにも「汚れた」「みすぼらしい」という意味もあり、これは古物などの中古品が持ち込まれたことが由来となっています。

フリーマーケットの語源・由来

フリーマーケット意味
続いて「フリーマーケット」の語源・由来について解説していきます。
フリーマーケットの由来は、パリの郊外で開かれていた中古品の露天市である“marché aux puces”にあります。

“marché aux puces”はフランス語であり、これを英語にしたものが”flea market”であり「蚤の市」なんですね。
なぜ「蚤の市」と呼ばれるようになったのかについては諸説あります。

基本的に蚤の市には中古品が持ち込まれるため、「蚤がわくような古い服が商品として売られている」ことが語源とする説です。
他にも、蚤の市には「人や物がノミのようにどこからともなく湧いて出てくることを表現している」ことも語源とされています。

日本のフリーマーケット

本来のフリーマーケットは雑然としたガラクタ市やボロ市で開催されるものとなっています。
そして、フリーマーケットが伝わったばかりの日本でも、神社などの境内で行われる縁日にあわせて細々と行われていました。

しかし、1990年以降になると規模が大きくなっていき、広い駐車場やドームなどを貸し切って開催されるようになったのです。
そのため、細々として蚤が沸きそうなイメージもなくなり、余計にフリーマーケットが「自由な市場」という意味が定着したのかもしれませんね。

以上が「フリーマーケットの本来の意味」についてでした。


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まとめ

フリーマーケットは”free market”ではなく”flea market”である。
“flea”は「蚤(ノミ)」を意味する英語のため、よく「自由の市場」と意味を勘違いされているが、正しくは「蚤の市」を意味する。
元々はフランスのパリ郊外で開かれていた”marché aux puces”が由来となっており、これを英語訳したものが”flea market”である。
語源は「蚤が沸きそうな古着が売られていた」「人や物がどこからともなく蚤のように沸いてきた」など諸説ある。