赤裸々の意味と語源、日常的に使われる日本語の解説

「赤裸々の意味と語源」ということで、日本語にまつわる雑学を紹介します。
テレビや週刊誌などを見ていると、「〇〇について赤裸々に語られている」などの文章を目にすることがありますよね。

普段からなんとなく使われている「赤裸々(せきらら)」という日本語ですが、皆さんは正しい意味をご存じでしょうか?
今回は赤裸々の語源となった言葉である「赤裸」とあわせて、わかりやすく解説していきます。

赤裸々の意味とは?

赤裸々の意味と語源
それではさっそく「赤裸々(せきらら)」という言葉の意味について解説していきます。
「赤裸々」について辞書を使って調べてみると、以下のように掲載されています。

・まるはだか
・身体に何も身に付けていない状態
・包み隠さない
・あからさま

このように、赤裸々にはそのまま「裸」という意味も含まれています。
しかし、慣用的に使われているのは「包み隠さない」「あからさま」といった意味の方ですよね。

そのため「赤裸々に語る」といえば、「包み隠さずに語る」というという意味になりますよね。

赤裸々の語源は赤裸(あかはだか)

続いて「赤裸々」という言葉の語源について解説していきます。
赤裸々の語源となった言葉は「赤裸(あかはだか、せきら)」であり、意味は辞書では以下のように掲載されています。

・何も身に付けていないこと
・丸裸
・包み隠さないこと
・むき出しであること

このように、赤裸の意味はほとんど赤裸々と同じであることがわかります。
しかし、意味が同じであるならば、なぜ「赤裸々」と「赤裸」という二つの日本語があるのか不思議ですよね。

赤裸々と赤裸の違い

それでは「赤裸々」と「赤裸」にはどのような違いがあるのでしょうか?
赤裸々については赤裸が語源となって生まれた言葉のため、赤裸より後に作られた日本語です。

そのため、赤裸々は赤裸をより強調した言い方であり、より自分を包み隠さずさらけ出すという意味になったんですね。
テレビや週刊誌などは、タイトルでインパクトを与えようとするように工夫をしています。

よりインパクトのある書き方を求めた結果、赤裸々の方が一般的になっていったものと考えられています。
逆に、意味も同じであることから、現代では「赤裸」という日本語はほとんど使われることがなくなりました。

赤裸々の使い方

最後に「赤裸々」という言葉の使い方について解説していきます。
「赤裸々」は主に以下のような使われ方をしています。

・赤裸々な言葉で語られている
・噂の人物との関係を赤裸々に語る
・事件についての真相を赤裸々に語る
・占い師によって自分の心が赤裸々にされた
・彼の歩んだ人生が赤裸々に綴られている

「赤裸々」という言葉の意味と語源についてご理解いただけたでしょうか?
以上が「赤裸々の意味と語源」についてでした。


注目記事


他にも、こんな雑学がお勧めです。
舌鼓の意味や語源由来とは?したつづみとしたづつみどちらが正解?
ブギウギとはどういう意味?語源や由来をわかりやすく解説。
誤用されがちな「なし崩し」の本当の意味とは?

まとめ

赤裸々には「まるはだか」「身体に何も身に付けていない状態」「包み隠さない」「あからさま」といった意味がある。
語源となった「赤裸」という言葉には「何も身に付けていないこと」「丸裸」「包み隠さないこと」「むき出しであること」などの意味がある。
赤裸々(せきらら)と赤裸(あかはだか)は同じ意味だが、赤裸々は赤裸をより強めた言い方として使われることが多い。
赤裸々には「自分の過去を赤裸々に語る」「ありのままの事実が赤裸々に綴られる」などの使い方がある。