ゾウの鼻の面白い雑学!実は様々な凄い能力が隠されている!

今回は「ゾウの鼻の面白い雑学」ということで、ゾウにまつわる雑学を紹介します。
ゾウといえばその長い鼻が特徴的な動物ですが、実はゾウの鼻にはたくさんの凄い能力が秘められています。

例えば、意外と知られていませんが、実はゾウの嗅覚はとても鋭く、鼻の先も敏感であることからセンサーとして使うことが出来ます。
また、ゾウの鼻はビー玉を掴むことが出来るほど器用だったり、人間でいえば手の役割もこなすことが出来るのです。

ゾウの鼻が長くなった理由

ゾウ鼻
まずは、ゾウの鼻が長くなった理由について解説していきます。
実は太古のゾウの祖先は現在のような巨体を持っておらず、鼻も短いバクのような生き物だったそうです。

そして、その頃のゾウの祖先は主に森林で生活していましたが、生活範囲を徐々に草原へと移していきました。
草原には森林のようにうっそうと生い茂った木々がないため、生活環境が変わった結果、ゾウの身体はだんだんと大きく進化していきました。

その後、身体が大きくなってくると、今度はたくさんの食事や水分を取る必要が出てきました。
そして、草原でエサとなる草や水分を補給するために、鼻が長く進化してきたのです。

実は鼻ではなく上唇?

ゾウの鼻の構造を横からよく観察してみると、ゾウには上唇がなく、鼻と上唇が一体になっていることがわかります。
そのため、ゾウの鼻は人間の鼻のように独立した器官ではないんですね。

そのため、鼻の上の部分は鼻がそのまま伸びていったものであり、鼻の下の部分は上唇が伸びていった結果、現在の鼻のような形になったのです。
動物園に行ってゾウを見かけた時に葉、横からゾウの鼻と唇がどのようになっているか観察してみてくださいね。

ゾウの鼻の凄い能力の数々

ゾウ鼻
続いて、ゾウの鼻に隠された凄い能力の数々を紹介していきます。

めちゃくちゃ器用

先ほど、冒頭でゾウの鼻は手の役割を果たすほど器用だということを解説しましたが、どれほど器用なのでしょうか?
実はゾウの鼻はとても柔らかく細かい筋繊維で出来ていることから、繊細に動かすことが可能となっています。

あんなに大きな鼻をしているのに、鼻の先でビー玉を掴むなどの器用さまで持っているんですね。
動物園のゾウは鼻をつかって果物や野菜を口に運んでいますが、あれは決して難しい動作ではなく、朝飯前でこなしているのです。

ゾウの鼻の凄いパワー

実はゾウの鼻には骨が無く、鼻の全てが筋肉で構成されています。
骨や関節が存在せず、全てが柔らかな筋肉で出来ていることから、先ほど解説したように器用に鼻を扱えるのです。

そして、全て筋肉で出来ていることからとても丈夫であり、大変なパワーを持っています。
10万の細い筋繊維でできた鼻は、人間などは軽く持ち上げてしまいますし、1トンの重量を上げることが出来ると言われています。

過去には、繁殖期で気が立っているゾウが、鼻を武器にしてサイをゴロゴロと転がしていた姿も目撃されているそうです。
ゾウが自然界の中でも最強と呼ばれている所以は、実はムキムキマッチョで力持ちだということも関係していたんですね。

ゾウの鋭い嗅覚

ゾウ鼻
ゾウの鼻は単純に力強いというだけではなく、鋭い嗅覚も持ち合わせています。
嗅覚が鋭い動物の代表として「犬」が知られていますが、なんとゾウの嗅覚は犬の2倍以上もあると考えられているんですね。

過酷な環境で生きるゾウ達は、餌や水辺などをその鋭い嗅覚を頼りにして探しているのです。
動物園などでゾウを観察していると、餌などに鼻を近づける仕草が見られますが、ちゃんと匂いを嗅いで餌を識別していたのです。

センサーの役割も果たす

また、ゾウの鼻の先にある唇のような出っ張りの部分には、センサーの機能が備わっています。
ゾウの鼻の感覚はとても繊細で優れていて、人間が指先で物を触れた時の10倍の感覚を持っているのです。

その鼻先のセンサーを使って、触り心地などから様々な情報を得ているんですね。
ゾウの鼻は力強く精密操作も出来て、嗅覚も優れて繊細な感覚も持ち合わせているという、ゾウにとっては欠かせない器官なのです。

ゾウは自分の姿を認識できる

ゾウ鼻
最後にゾウにまつわるおまけの雑学を紹介します。
実はゾウはとても頭の良い動物で、鏡を覗いた時に、そこに映る姿が自分だと認識することが出来るのです。

このように知能の高い動物は、チンパンジーなどの人間に近い動物以外では、イルカやタコなど一部に限られています。
過去に行われた鏡を使った実験では、鏡に興味を示した後に、鏡の後ろ側に何か仕掛けがないか見渡してみたり、何度も鏡を覗き込んではそれを理解するような行動が見られました。

そして、鏡がどのようなものかを理解すると、口の中や頭の上など、鏡を使わないと確認できない部位のチェックを行うようになりました。
このように、ゾウは極めて高い知能を持っていることから、鼻から伝わる情報を処理して、特徴である長い鼻をうまく使いこなしていたんですね。

以上が「ゾウの鼻の面白い雑学」についてでした。


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まとめ

ゾウに上唇は無く、鼻と上唇が一体となった器官であり、その全てが柔らかい筋線維で出来ている。
全てが筋線維であるためとても器用に動かすことが可能であり、力強さも兼ね備えている。
また、嗅覚がとても鋭く犬の2倍以上だと考えられており、鼻先はセンサーの役割も果たしている。
高い知能を持つことで知られ、鏡に映った自分の姿を認識できるなどの知能を持つことから、鼻を器用に使いこなすことが出来る。