竹の花は120年に1度しか咲かないため、次に咲くのは2080年!

今回は「竹の花は120年に1度しか咲かない」ということで、竹の花にまつわる雑学を紹介します。
おそらく、ほとんどの人は竹の花を生まれたことから一度も見たことがなく、竹に花が咲くことも知らない人がほとんどだと思います。

なぜなら、竹は他の花を咲かせる植物と違って、120年に1度しか花を咲かせないからなんですね。
また、竹は花を咲かせると竹林一体が一斉に枯れ始めることから、昔は不吉なものだと考えられていたのです。

竹の花は120年に1度しか咲かない

竹花
それではさっそく竹の花について解説していきます。
冒頭でも軽く解説しましたが、竹の花は120年に1度しか咲かないことから、その花の存在を知っている人もほとんどいません。

種類によっては数十年に一度の周期で花を咲かせる竹もありますが、日本に多く見られる真竹については120年に1度しか花を咲かせないんですね。
真竹は皆さんの食卓に普段並んでいるタケノコやメンマの材料として広く知られていますが、実は花を咲かせるなんて意外ですよね。

竹の花は種類によって色が変わるそうですが、主に薄緑色、濃緑色、茶色、紫色などの花を咲かせます。
しかし、どの竹も花を咲かせる周期がとても長いことから、もし竹の花を見つけることが出来たら、それはとても貴重な体験なのです。

次に咲くのは2080年ぐらい

全ての真竹の花が同じタイミングで開花する訳ではありません。
しかし、日本に分布している真竹のほとんどには、花を咲かせる一定の周期があります。

前回に真竹の多くが花を咲かせたタイミングは1960年代だったそうで、5月の初旬ごろに一斉に花を咲かせたそうです。
そのため、次に真竹が一斉に花を咲かせるタイミングは、120年後である2080年代だと考えられているんですね。

2019年現在では次の開花まで60年以上待たなければいけませんし、この記事を読んでいるほとんどの人が老人になっているかと思います。
2080年代まで生きていて、真竹の花のことについて覚えていれば、ぜひ自分の目で確認してみたいですよね。

花が咲いた後は一斉に枯れる

普通の植物、花を咲かせた後に枯れて、地面に種を残していきますよね。
実は竹についても他の植物と同じで、花を咲かせた後には一旦枯れて、地面に種を残していきます。

しかし、その枯れ方がとても特徴的であり、竹が花を咲かせた後には竹林一体が一斉に枯れて、いったん消滅してしまうのです。
竹はその一本一本が植物として自立しているように見えていますが、実は地中で一本の茎に繋がっています。

そのため、竹が花を咲かせた場合には、根本で一つに繋がっていることから、一斉に枯れていってしまうんですね。
実際に1960年代に一斉に花を咲かせた際には一気に竹が枯れていってしまったため、竹を扱う企業にとっては大打撃だったそうです。

竹の花は不吉だと考えられていた

竹林が一斉に枯れ始めたら、知識がない人から見れば竹が病気などに掛かって枯れてしまったのかと驚いてしまいますよね。
また、現代ではインターネットで検索すると竹の花の仕組みについて学ぶことが出来ますが、昔の人はそのような手段もありません。

そのため、竹が一斉に枯れ始めるのは、不吉なことが起こる前触れであったり、天変地異の類のものだと考えられていたのです。
当然ながら昔の人が120年も生きられるわけがないため、あまりにも周期が長く、竹の花が咲く仕組みについて知識を持っている人もいませんでした。

そして、現在では寿命が80歳ぐらいとなっていますが、昔の人の寿命は40歳ぐらいでした。
そのため、120年もあったら3世代から4世代もまたがることになるため、竹の花について語り継がれることもありませんでした。

実際に、寿命が長くなった現代でさえ、ひいおじいちゃんがどんな人物だったのか、知っている人なんてほとんどいませんよね。
もしも一夜にして竹林が消滅してしまったとしても、それは病気ではなく竹が花を咲かせた後のことなので、安心してくださいね。

以上が竹の花にまつわる雑学でした。


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まとめ

竹の花は120年に1度しか咲かないため、ほとんどの人が竹に花が咲くことを知らない。
種類によって花の色は違うが、薄緑色、濃緑色、茶色、紫色などの様々な色の花を咲かせる。
前回、竹の花が一斉に咲いたのが1960年頃だったことから、一部を除いて竹の花が一斉に咲くのは2080年ごろである。
竹は花を咲かせると竹林自体が一斉に枯れ始めることから、不吉なことが起こる前触れだと考えられていた。