最近はエスニック料理を提供する飲食店が増えましたが、特に若い女性を中心にして人気になっていますよね。
エスニック料理といえばナシゴレンやミーゴレンといった東南アジアの料理、またはインドなどの中近東の料理を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、実は「エスニック」という言葉自体はどこか特定の地域を指す言葉ではないのです。
今回は「エスニック」という言葉の意味や、エスニック料理がどこの国の料理なのかをわかりやすく解説していきますね。
エスニックの意味とは?
それではさっそく「エスニック」という言葉の意味について解説していきます。
エスニックは「風俗・習慣などが民族特有であるさま」「民族的」という意味を持つ言葉です。
「東南アジア」や「中近東」などの特定の地域を表す言葉ではなく、日本人にとって特に「民族的」と感じるのがそれらの地域というだけなんですね。
そのため、北米やヨーロッパなどの地域に住んでいる人から見れば、日本はエスニックだと感じられているかもしれません。
また、日本では東南アジア以外にも、アフリカや中南米の料理についてもエスニック料理として提供されることがあります。
エスニックの由来とは?
エスニックという言葉の由来はとても古く、ギリシャ語の「ethnos(エスノス)」が語源となっているそうです。
「ethnos(エスノス)」は「民族」という意味であり、ギリシャ民族から見て別の民族のことを指す言葉として使われていました。
エスニック料理はどこの国の料理?
続いてエスニック料理がどこの国の料理のことを指すのかを解説していきます。
日本人にとってのエスニック料理はインドネシア、タイ、ベトナム、カンボジアなどの東南アジアの料理を指します。
また、先ほど解説しましたが、アフリカや中南米、中近東などの料理を指してエスニック料理と呼ぶこともあります。
しかし、「イタリア料理」「中華料理」などもその地域に根付いた伝統料理なのに、エスニック料理に分類されないのは不思議ですよね。
それは日本の食卓に広く知れ渡っており、日本人にとっても一般的で馴染みの深い料理だからなのです。
エスニック料理とは、あくまで民族的な情緒を味わう料理であるため、日本人にとって一般的な地域の料理はエスニック料理ではないんですね。
エスニック料理の特徴
続いて、日本で食べられているエスニック料理の特徴について解説します。
日本で食べられているエスニック料理の特徴は、使用される調味料の多くが日本であまり馴染みのないものを使っている点です。
タイのナンプラーなどが有名ですが、ベトナムのヌクマム、カンボジアのタクトレイなどは、日本では魚醤と呼ばれあまり一般的ではありません。
また、唐辛子を生で使ったり、ココナッツミルクが使われたりするため、日本料理にはない独特な味わいになるんですね。
そして、ハーブやスパイスについても乾燥させず、生のまま使用されます。
ハーブやスパイスは日本で使われていないことも多く、独特な味や香りをしていることから、民族的な情緒や味わいを感じるのかもしれませんね。
以上がエスニックの意味やエスニック料理がどこの国の料理なのかについてでした。
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まとめ
エスニックは「風俗・習慣などが民族特有であるさま」「民族的」という意味の言葉である。
語源はギリシャ語の「ethnos(エスノス)」であり、もともとはギリシャ民族から見て別の民族を指す言葉だった。
日本人にとってのエスニック料理は、インドネシア、タイ、ベトナム、カンボジアなどの東南アジアの料理を指すことが多い。
イタリア料理や中華料理は日本人にとっても一般的な料理であるため、エスニック料理には分類されない。
エスニック料理とは、日本人にとって民族的な情緒や味わいを感じさせる料理のことを指す。