今回は「ドキュメンタリーの意味」「ノンフィクションとの違い」ということで、言葉の雑学を紹介します。
普段からよく耳にする言葉に「ドキュメンタリー」という言葉がありますよね。
主に「ドキュメンタリー映画」や「ドキュメンタリー番組」などの使い方をする言葉ですが、その意味をご存じでしょうか?
ドキュメンタリーとよく似た言葉の「ノンフィクション」との違いについても解説していきますね。
ドキュメンタリーの意味とは?
それではさっそく「ドキュメンタリー」という言葉の意味について解説していきます。
まずは「ドキュメンタリー」という言葉について調べてみると、以下のような意味であることがわかりました。
・虚構が無く事実をそのまま記録したもの
・映画フィルム、ビデオなどの映像記録媒体で撮影された記録映像
最近では、動物を追いかけて自然な生態を記録しそのまま上映する映画などがありますが、まさにそのような作品がドキュメンタリーですね。
逆に言えば、スターウォーズなどのファンタジー映画は、ドキュメンタリーとは真逆のものと言えるでしょう。
類義語には「ノンシクション」などの言葉もあります。
活字ではなく映像
ドキュメンタリーは基本的には小説などの活字というよりは、映像作品に使われる言葉です。
「ドキュメンタリー映画」はよく耳にしますが、「ドキュメンタリー小説」という言葉はあまり耳にしないですよね。
ただし「ドキュメント」という言葉には「文書」「書類」という言葉もありますので、活字に対して「ドキュメンタリー」という言葉を使っても間違いではありません。
慣用的に映像作品に対して使われる言葉のため、「ドキュメンタリー=映像」の方がしっくりくるという人が多いだけですね。
ノンフィクションとの違い
続いてドキュメンタリーとノンフィクションの違いについて解説します。
まずはノンフィクションの意味についてですが、以下のような意味で使われている言葉です。
・事実に即した作品のこと
・史実や記録に基づいた文章や映像などの創作作品
ノンフィクションは映像や活字などに関係なく、事実に基づいた作品全般を意味する言葉となっています。
そのため、事実に基づいた映像作品である「ドキュメンタリー」についてもノンフィクションの一部に含まれているんですね。
逆にドキュメンタリーとノンフィクションに共通して言えることは「製作者の主観が反映される」という点です。
事実に基づいていたとしても、編集によって作品時間が短くなった結果、製作者の意図して選んだ事実のみが伝えられてしまうことがあります。
類義語のルポルタージュ
よく似た言葉に「ルポルタージュ」という言葉があります。
「ルポ」と略されて使われる言葉ですが「事実を新聞や雑誌、ニュースなどで報告すること」という意味があります。
そのため、記録した作品を編集して伝えるというよりは、現地で起きた出来事をありのままその場で伝えるのが「ルポ」なんですね。
「ルポライター」などの職業は「現地報告者」とも呼ばれ、実際に現場で取材を行って報告をするのが仕事となっています。
以上が「ドキュメンタリーの意味」「ノンフィクションとの違い」についてでした。
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まとめ
ドキュメンタリーには「虚構が無く事実をそのまま記録したもの」「映画フィルム、ビデオなどの映像記録媒体で撮影された記録映像」という意味がある。
基本的には映像に対して使われる言葉だが、文章などに使っても間違いではない。
ノンフィクションは事実に基づいた作品全般を意味する言葉のため、ドキュメンタリーもノンフィクションの一部である。
また、ルポルタージュという言葉もあるが、これは事実をそのまま現地で報告するという意味がある。