今回は「ノンアルコールで酔う可能性がある?」ということで、ノンアルコール飲料にまつわる雑学を紹介します。
発売されたばかりのノンアルコール飲料については、味がかけ離れすぎていて、全く別の飲み物といった感じがしましたよね。
しかし、各社の企業努力によって飛躍的に進化を遂げたノンアルコール飲料は、お酒好きな人から苦手な人でも美味しく飲めるものとなりました。
そのため、定番のビールだけではなく、カクテルやワイン、日本酒など様々なノンアルコール飲料が発売されるようになりました。
誰でも楽しめるようになったノンアルコール飲料ですが、飲む時には注意が必要です。
なぜなら、ノンアルコール飲料だったとしても酔う可能性があるからです。
ノンアルコールでも酔う可能性がある?
冒頭でも軽く解説しましたが、ノンアルコールでも酔う可能性は充分にあります。
ノンアルコール飲料と言っても、アルコールが含まれていることがあるからなのです。
ノンアルコールだからと安心して、ガブガブたくさん飲んでいると、最悪の場合、酒気帯び運転で警察に捕まるということもあります。
2000年代には、ノンアルコール飲料をたくさん飲んで警察に捕まるといったトラブルが、割と頻繁に起こっていました。
また、仮にアルコールが全く含まれていない状態でも「空酔い」という状態になることもあります。
そのため、それがノンアルコール飲料だったとしても、飲んだ後には車の運転を控えた方が良いでしょう。
ノンアルコールの定義
そもそも、なぜノンアルコールと謳っている商品にアルコールが含まれているのでしょうか?
調査してみたところ、酒類に関しては「アルコール分1度以上の飲料」という定義が存在しています。
そのため、アルコール分が1.00%未満の飲料に関しては、問題無くノンアルコールを名乗ることが出来るんですね。
ノンアルコール飲料が発売されたばかりの頃は、少量のアルコール分を含むものが多かったことから、トラブルが発生してしまっていたんですね。
また、割りものとして使われる「ホッピー」ですが、分類上は「炭酸飲料」となっています。
しかし、実際にはアルコール分が0.8%含まれていることから、飲みすぎには注意が必要です。
例えば、ホッピーを5杯飲んだ場合には、アルコール分が4%のビールを1杯飲んだことになるのです。
普通に考えれば、ビールを1杯飲むことは「飲酒」にあたりますので、車を運転すると酒気帯び運転で捕まることになります。
0.00%でも酔うことがある
あまりにもノンアルコール飲料による酒気帯び運転が発生したことから、消費者からは純粋な0.00%のノンアルコール飲料が求められるようになりました。
その結果、2019年現在ではノンアルコール飲料の代表的なもののほとんどは、アルコール分が0.00%となっています。
しかし、仮にアルコール分が0.00%だったとしても、油断をしてはいけません。
ノンアルコール飲料を飲んだ場合に「空酔い」という現象を起こしてしまう人もいるためです。
空酔いってどんな現象?
「空酔い」については聞いたことがない人が多いと思いますが、簡単に言えば「まるで酔った状態になること」を指します。
ノンアルコールを飲んでいると、あたかも本当のお酒を飲んでいるように思ってしまい、酔った状態になる人もいるんですね。
「空酔い」は実際には酔っている状態ではなく、脳が酔っていると錯覚させているだけの状態を指します。
宴会の席にいるだけで、お酒も飲まずにテンションが高くなる人がいるかと思いますが、その感じに近いですね。
この「空酔い」という現象については「プラシーボ効果」によって引き起こされるものだと考えられています。
「プラシーボ効果」とは、思い込みや暗示によって、あたかも本当にその現象が起こっているかのように脳が錯覚を起こす現象です。
最近のノンアルコール飲料はクオリティも高く、まるで本物のお酒のように美味しいことから、余計に空酔いをしてしまう人も多いんですね。
また、普段からお酒を飲んでいる人は、本物のお酒を飲んだ時のことを脳が記憶していることから、錯覚を起こさせやすいとも考えられています。
空酔いの状態になると?
ノンアルコール飲料を飲んで空酔いの状態になると、様々な症状が引き起こされます。
空酔いの時に起こる典型的な症状が「気分の高揚」です。
普段からお酒を飲むと楽しい気分になって、テンションが上がってしまうような人は、特に空酔いによって気分の高揚が起こることが多い傾向があります。
また、実際には酔っていないのに、身体にも症状として現れるケースがあります。
場合によっては、ノンアルコール飲料であるのにも関わらず、顔が赤くなったりするんですね。
また、顔が赤くなった場合には、身体がポカポカしてくるといった、お酒を飲んだ時の症状がそのまま表れる人もいるそうです。
自分が普段から「空酔い」をする自覚がある場合には、極力車の運転を控えた方が良いでしょう。
また、周囲の人が空酔い状態となっている場合には運転を任せず、冷静な人に車を運転してもらうように心がけましょう。
以上が「ノンアルコールで酔う可能性がある?」という雑学についてでした。
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まとめ
ノンアルコール飲料でも「ホッピー」のように僅かにアルコールを含むものがあるため、飲みすぎには注意が必要である。
また、アルコール分が0.00%で完全にノンアルコールだったとしても「空酔い」と呼ばれる状態になることがある。
「空酔い」は脳の錯覚によって自分が酔っているかのような状態に陥ることであり、まるでお酒を飲んだ時のようにテンションが上がる。
空酔い状態の人は思考回路も酔った状態の人にかなり近いことから、車の運転を控えさせた方が良い。