着物の着付けを右前にする理由
着物の着付けをする時には襟を右前にするのが一般的ですよね。
これは実はかなり昔に決められた法律が由来となっているんです。
日本では古来より天子南面思想という考え方があったことから、太陽が昇る方向である東という方角が偉いと考えられていました。
そして、天皇が鎮座する場所が北側であったことから、東は天皇から見て左側の方角であり、自分より偉い方角ということになります。
そのことから、左側の襟が上にきていると天皇よりも民衆が偉くなってしまうことから、天皇からみて右(西)の方角の襟を出すことにより、天皇より位が下であることを示したのです。
これは719年に誕生した法律に記載されていて、これが由来となって天皇から見て右前となる襟が基本的な着付けとして定着したのでした。
着物と浴衣の違いって何?
皆さんは浴衣と着物の違いを聞かれた時に答えることが出来ますか?
実は浴衣は着物の一種であるため、浴衣の形は着物の形ととてもよく似ているんです。
浴衣は昔は風呂上がりに着るものであり、浴衣姿は涼むためのものでそのまま寝るのが一般的でした。
昭和30~40年までは浴衣は寝巻きとして活躍していて、現在でも風通しがよく涼むことが目的のものであるため夏に着られるのが一般的となっています。
浴衣は基本的に裏地がありませんが、着物には裏地があるものとないものがあります。
裏地のあるものは冬などの季節に着て、裏地のないものは夏に着るなどして気候にあわせて着る着物の種類を変えます。
そして、浴衣は涼む目的のものなので素肌に着ることが多いですが、着物は内側には長じゅばんを着るのが一般的です。
浴衣は簡易な着物であり、着物はしっかりと着こなすものだと考えるのが簡単かもしれませんね。
以上が着物の雑学でした、いかがでしたか?
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