扇は元々メモ帳代わりだった
扇は平安時代にはすでに使われていたものですが、煽いで涼む道具ではなく元々はメモ帳として使われていたって知っていましたか?
日本に現存している最古の扇は「檜扇」と呼ばれるもので、879年ごろに制作されたものであり現在でも京都の東寺に保存されています。
素材は現在のように紙ではなく木で出来ています。
現在では当たり前のように手に入る紙ですが、当時は紙はとても貴重なものでメモなどで使うわけにはいきませんでした。
そのためメモなどは木簡と呼ばれる木に書いていたのです。
しかし木の板1枚ではメモを取るのには不十分だったため、木簡を重ねることにより扇形にして、これをメモ帳として使っていました。
その後は女性の持つ装飾品として使用されるようになり、平安時代の中期には現在使われているような紙製の扇が誕生しました。
扇は護身用の武器として使われる事もあった
実は扇は涼むためだけのものではなく、護身用の武器として使われる事もあったって知っていますか?
もちろん木に紙を張った扇では威力がないため、鉄で出来た鉄扇という扇が使われていました。
正確にいつごろ誕生したものかは不明ですが、戦国時代には存在していたそうで、陣中では涼む目的のほか護身用に武器として使われる事もあったそうです。
確かに鉄製の扇で殴られたいたそうですし、現在もゲームや漫画で扇を武器に戦っているキャラクターもいますよね。
また現在でも護身用の武術として「鉄扇術」と呼ばれるものも存在しています。
以上が扇の雑学でした、いかがでしたか?
注目記事
毎日が「今日は何の日?」
あなたやあなたの大切な人の誕生日は何の記念日ですか?
■今日は何の日?(5月1日)
八十八夜
メーデー
日本赤十字社創立記念日
扇の日
あずきの日
釜飯の日