労働組合はどのように生まれた?
労働者の権利を守るために存在している「労働組合」ですが、元々はイギリスの産業革命をきっかけにして生まれたものだって知っていましたか?
産業革命が始まり機械による大量生産が可能になった事によって産業が発達したのですが、なんとその労働時間は1日14時間から15時間もあったそうなんです。
しかも現在のように冷暖房が完備されているオフィスなどではなく、現在のように設備が整っている労働環境とは全く違う過酷な労働環境になっていました。
更に機械の登場によって仕事を奪われた職人についても、このような過酷な労働を強いられるようになり、労働者はお酒の飲めるパブに集まる事によって、愚痴などをこぼしてストレスを発散していました。
当時は病気になったり怪我をしても適用される保険がなかったことから、このような労働者が集まってお金を出し合って、お互いを助け合うようになりました。
このお金をパブが預かるようになり、このことがきっかけとして世界で初めての「労働組合」が発足されることになったのです。
日本は世界と比べてストライキが少ない?
公民の授業などで「ストライキ」について習ったかと思います。
ストライキとは労働者が要求を貫徹するために、集団で意図的に仕事を放棄することですよね。
実際にストライキをしているのって日本ではほとんど見かけませんが、世界と比べて日本はストライキが多いのか、それとも少ないのでしょうか。
実は世界的に見ても日本はストライキが少ない国となっています。
過去の統計では日本のストライキに参加した人数の平均が年間で8000人程度だったのに対して、アメリカでは約10万人、イギリスでは約50万人、インドでは169万人もいたそうです。
人口の違いはあるものの、あきらかに日本人のストライキの参加者が少ないのがわかりますよね。
そもそも日本でなぜストライキが少ないのかというと、日本人は他国と比べて労働環境を改善する意識が少ないからだとされています。
日本人は足並みを揃えるという考えが横行していて、出る杭は打たれる国ですから、自分が先頭に立って自分の会社の労働環境を改善しようなどという人はなかなか現れないのです。
以上が労働の雑学でした、いかがでしたか?
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