二つ返事や一つ返事とはどういう意味?語源由来も解説

この雑学では、「二つ返事」や「一つ返事」という言葉の意味や語源由来についてわかりやすく解説します。

雑学クイズ問題

「二つ返事」とはどういう意味?
A.相手の言葉を受け流すこと
B.相槌をうつこと
C.適当に返事すること
D.快く承諾すること

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

二つ返事や一つ返事とはどういう意味?語源由来も解説

二つ返事や一つ返事って?

皆さんは「二つ返事」や「一つ返事」といった言葉を聞いたことがありますか?
例えば「彼は二つ返事で引き受けた」といった使い方をしますが、これがどういう意味かわかりますか?

少しかための文章を読んでいたり、またはテレビなどでもたまに使っているのを聞く言葉ですよね。
実は筆者も過去にこの「二つ返事」や「一つ返事」といった言葉について勘違いしていた時期がありました。

「二つ返事」といった言葉を聞いた時にどのような印象を受けるでしょうか?
もし「はいはい」など、不満を持って適当に返事するような意味を思い浮かべたとしたら、残念ながらその意味は間違えています。

今回は「二つ返事」や「一つ返事」という言葉の意味や語源由来についてわかりやすく解説します。


「二つ返事」という言葉の意味

まずは「二つ返事」という言葉の意味について解説します。
「二つ返事」について調べてみると以下のような意味であることがわかります。

・「はい」を二つ重ねて返事をすること。
・気持ちよく、すぐに承諾すること。

以上の意味であることから不満を持って「はいはい」という意味ではないことがわかります。
二つ重ねて返事することによって、より気持ちよくすぐに引き受ける事を強調する言葉となります。

よく昔から「返事は1回!」と言われるように、2回返事をすることがよくない印象であることから、「二つ返事」の意味についても誤解が生まれたのでしょう。

「一つ返事」という言葉の意味

続いては「一つ返事」という言葉の意味についてです。
実は「一つ返事」という日本語は存在しません。

元々は正しい意味で使われていた「二つ返事」という言葉の誤用として「一つ返事」という言葉が生まれました。
文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」によると、「快く承諾すること」という意味の言葉について「一つ返事」と答えた人がなんと46.4パーセントもいたそうです。

それに対して正しい使い方である「二つ返事」と答えた人は42.9パーセントと「一つ返事」を下回る結果となっています。
このような誤用から「一つ返事」という言葉が生まれたのであって、元々「一つ返事」という言葉は存在していません。

「二つ返事」の語源由来

最後に「二つ返事」の語源由来について解説します。
先ほど説明しましたが、「はい、はい」と相手の求めた事に対して肯定の意味での返事を2回繰り返すことから「二つ返事」という言葉が生まれたとされています。



確かに相手の意向や期待に応えようとする時って、ついつい前のめりになって相槌のようにあ「はい!はい!」と言ってしまいますよね。
おそらく「二つ返事」という言葉が生まれる前からこうしたやり取りが行われていたんですね。


注目記事


それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「D.快く承諾すること」でした!

この問題以外にも、思わず人前で披露したくなる楽しい雑学クイズ問題を用意しています。
全て解けたら雑学王かも!?
【目指せ雑学王】面白い雑学クイズ問題集!【解説付き】

他にも、こんな雑学がお勧めです。
別腹は本当に存在するの?
皆が誤用!?平謝りの本当の意味と語源を解説します!
【誤用続出】王道とは本来どういう意味?語源由来も解説

まとめ

「二つ返事」という言葉の意味は「はい、と二つ重ねて返事をすること」や「持ちよく、すぐに承諾すること」である。
「返事は1回」という考え方から「はいはい」と適当に流すような意味と思われがちだが誤用である。
また「一つ返事」という言葉については、このような「二つ返事」の意味の誤用から生まれた言葉であり、「一つ返事」という言葉は存在しない。
二つ返事について正しい使い方をしている人は42.9パーセントしかおらず、誤用で使う人の割合である46.4パーセントを下回っている。
語源は相手の意向や期待に応えるために「はい、はい」と前のめりに返事を2回繰り返したことだとされている。