誤用されがちな「なし崩し」の本当の意味とは?

この雑学では、誤用されがちな「なし崩し」という言葉の意味と語源について解説します。

雑学クイズ問題

「なし崩し」という言葉のもともとの意味とは?
A.曖昧になる
B.物事を一気にすすめる
C.借金を返済する
D.計画が崩れる

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

誤用されがちな「なし崩し」の本当の意味とは?

誤用されがちな「なし崩し」の本当の意味とは?

結構勘違いされている「なし崩し」という言葉

皆さんは普段から「なし崩し」という言葉を使いますでしょうか?
この「なし崩し」という言葉ですが、たまに耳にしますが、説明しようとすると難しい言葉です。

まずは「なし崩し」という言葉の意味について思い浮かべてみてください。
おそらくは「うやむやにする」「曖昧にする」「その場の勢いで進めてしまう」のような意味を想像したのではないでしょうか?

しかし、その使い方は実は誤用で間違っているのです!
今回の雑学では、そんな「なし崩し」という言葉の意味と語源について、わかりやすく解説します。

しっかりと意味を理解して、周囲と差をつけちゃいましょう!


「なし崩し」という言葉の本当の意味

それでは、まずは「なし崩し」という言葉の本当の意味についてふれていきましょう。
「なし崩し」という言葉について調べてみると、以下のような意味であることがわかります。

・少しずつ片づけていくこと
・コツコツと積み重ねることにより、最終的に全て処理すること
・じりじりと
・徐々に形勢を傾けていってその勢いで物事を進めようとするさま

このことからわかる通り、誤用で使われている意味とは全く違うことがわかりますね!
「崩」という漢字から、「崩れてうやむやになる」や「その場の勢いで曖昧にしてしまう」などの意味を連想するので、よく誤用されています。

そのため、普段使う表現として「なし崩し的にすすめる」などという表現がありますが、それは「一気にすすめる」ではなく「少しずつ片づけてすすめる」という意味が正解となります!

「なし崩し」という言葉の語源

誤用されがちな「なし崩し」の本当の意味とは?
意味についてご理解いただけたところで、続いては「なし崩し」という言葉の語源についてふれていきましょう。
「なし崩し」の「なし」とは漢字では「済し」と書き、「返済」することを意味しています。

そのため「なし崩し」は「借金を少しずつ崩していく(返していく)」ことを意味していました。
そこから転じて、物事を少しずつ片づけていくという意味に変化していきました。

物事がうやむやになってしまうような、どちらかというとネガティブなことをイメージする言葉ですが、実は少しずつすすめて最終的には終わらせるというポジティブな場面で使う言葉だったんですね!


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「C.借金を返済する」でした!

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「なし崩し」が借金を返済することからきているのはとても意外でしたね!

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まとめ

なし崩しの意味は「徐々に物事を進めていくこと」である。
「物事をうやむやにする」などの意味で使われるがそれは誤用である。
なし崩しの「なし」は「済し」と書き、もともとは「借金を少しずつ返済する」という意味で使われていた。