今回はライオンにまつわる楽しい雑学を5つ紹介していきます。
ライオンといえば「百獣の王」と呼ばれていますが、実は意外と知られていない生態がたくさんあります。
例えば、ライオンは「猛獣」のイメージがあるかもしれませんが、実はネコ科の動物の中でも穏やかで優しい性格をしています。
また、基本的には群れで生活をするライオンですが、ノマドライオンと呼ばれるフリーターのようなライオンもいるのです。
目次
ライオンの雑学
ライオンが獅子と呼ばれる理由
ライオンはネコ科の動物であり、その名前はラテン語の”leo”やギリシャ語の”leon”が由来となっています。
また、ライオンには様々な別名があり、他には「獅子」や「百獣の王」などとも呼ばれていますよね。
実はこの「獅子」という呼び方、中国語が由来となっていて、昔は巨大な犬のことを「獅子」と呼んでいたそうです。
そもそも中国には元からライオンは存在していませんでしたが、インドから大きな犬がやってきた時、これはライオンに違いないと考えて「獅子」と呼んだのが始まりでした。
そして、ライオンが百獣の王と呼ばれるのも、中国語で獅子の”獅”という字には「あらゆる全ての獣」という意味があるからなんですね。
また、ライオンの生態が自然の食物連鎖の中でも頂点にあることも伴い、百獣の王と呼ばれるようになったのでした。
国によってはライオンのことを「密林の王」や「獣の王」と呼ぶため、やはりどの国でもライオンと言えば「強者」というイメージがあるんですね。
ライオンにもフリーターがいる
圧倒的な強者であるためか、ライオンにも一人で自由に生活するフリーター的な存在がいるそうです。
ライオンは普通は群れをなして生活しますが、個体によっては群れを離れて一頭で放浪して自由に暮らすライオンも存在します。
このようなライオンはノマドライオンと呼ばれていますが、ライオンはチームで狩りを行うことから、単独では餌を確保できずに餓死してしまうことも多いようです。
人間も一人だけで生きていくことは大変ですが、百獣の王であるライオンにも同じことが言えるんですね。
ライオンは意外と穏やかな性格
「百獣の王」や「強者」のイメージから、ライオンは猛獣だと思われがちです。
しかし、ネコ科の動物の中でも比較的穏やかな性格をしており、人を襲うことはほとんどありません。
その身体のサイズから怒らせたら一たまりもなく、過去には犠牲者も出していますが、よほど気が立っていなければ人間に襲い掛かることはありません。
動物園で飼育されているライオンを見てみるとわかりますが、ペットとして買われている猫と変わらず、ゴロゴロしてまったり過ごしていますよね。
獰猛になるのは狩りに出ている時や、ライバルとなるオスライオンがいる時ぐらいで、普段はいたって穏やかな性格をしているのです。
狩りはメスにまかせる
人間も男性の方が力持ちであることから、ライオンも力仕事=狩りはオスが担当するものと思われがちです。
しかし、実際には狩りにオスライオンが参加することはなく、狩りはメスライオンだけで行います。
獲物となる動物は俊敏に逃げ回ることから、狩りでは獲物が近づいてくるまで息を潜めなければなりません。
オスライオンはたてがみがあることから、草原に潜伏することは難しく、かえって狩りの邪魔になってしまうのです。
そのため、基本的にはメスが狩りで調達をした食料をオスが貰って食べているんですね。
もちろんオスは何も仕事をしていないのではなく、ライバルとなるオスライオンと身体を張って縄張り争いなどをしています。
そんなに狩りは上手じゃない
ライオンは狩りが得意で狙った獲物は絶対に逃さないというイメージがあるかもしれません。
しかし、ライオンはそこまで狩りが得意ではなく、ライオンの狩りが成功するのは20回に1回程度しかありません。
確かに一対一で戦えばライオンに勝てる動物はほとんどいませんが、鬼ごっことなれば別です。
ライオンより足の速い野生動物はいくらでもいますし、ほとんどは逃げられてばっかりなんですね。
そのため、ライオンもハイエナのように動物の死骸から屍肉を貪ることもあります。
また、他のハイエナなどが食べている動物の屍肉を、強引に奪い取って食べることもあるのです。
以上が「ライオンの別名が獅子と呼ばれる理由」についてでした。
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まとめ
中国に巨大な犬がやってきた時にライオンと勘違いしたことで、ライオンは獅子と呼ばれるようになった。
ライオンの中には群れで生活せずに一頭だけで生活をするノマドライオンと呼ばれるライオンが存在する。
また、ライオンは獰猛な動物だと思われているが、ネコ科の中でも穏やかな性格をしており、人間が襲われた例はほとんどない。
狩りは全てメスライオンが行うが、成功するのは20回1回程度のため、お世辞にも狩りが得意な動物とは言えない。